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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

7.2.1 ターゲットデータベースの確認

Recovery Manager for Oracleで環境設定を行う前に、ターゲットデータベースがバックアップ・リストアを行うための要件を満たしていることを確認する必要があります。確認する項目は、以下のとおりです。

注意

クラスタ構成の運用環境の場合、すべてのクラスタ構成ノードで準備・確認を行ってください。
HA構成の場合、データベースリソースを、確認するノードに切り替える必要があります。


アーカイブ・ログ・モードの確認

Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リストアを行う場合、ターゲットデータベースのデータベース・ログ・モードは、アーカイブ・モードで運用されている必要があります。データベース・ログ・モードを確認して、アーカイブ・モードでない場合はログ・モードを変更してください。
クラスタ構成の運用環境の場合、プライマリノードでログ・モードを確認してください。リモートノードで確認する必要はありません。

データベース・ログ・モードの確認

$ sqlplus /nolog
SQL> connect / as sysdba
SQL> select log_mode from v$database;

LOG_MODE
------------
ARCHIVELOG

パスワードファイル認証の確認

Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リカバリーを行う場合、パスワードファイル認証でターゲットデータベースに接続できる環境が必要です。バックアップ・リカバリーを行うサーバで、パスワードファイル認証によるデータベースへの接続ができることを確認してください。
クラスタ構成の場合は、クラスタを構成するすべてのノードで確認してください。


Net Services環境の準備

Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リストアを行う場合、Net Services環境が正しく設定されている必要があります。以下の手順で、Net Services環境が正しく設定されていることを確認してください。

  1. ターゲットデータベース接続用リスナーを用意します

    Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リストアを行う場合、静的に構成されたリスナーでターゲットデータベースに接続できる必要があります。
    Recovery Manager for Oracle専用のターゲットデータベース接続用リスナーを静的サービス構成で作成するか、既存のリスナーで静的サービス構成の設定を行ってください。Recovery Manager for Oracleでは、専用のターゲットデータベース接続用リスナーを作成することを推奨します。

    注意

    RAC環境でのリスナー構成について

    • ターゲットデータベース接続用リスナーには、ロードバランスを使用しないでください。

    • ターゲットデータベース接続用リスナーとして、Oracle Cluster Ready Servicesでリソース管理されていないバックアップ・リカバリー専用のリスナーを用意することを推奨します。

  2. ターゲットデータベース接続用リスナーが起動されていることを確認します

    用意したリスナーを起動して、ターゲットデータベースに接続できることを確認してください。

    リスナーの起動確認

    $ lsnrctl status LISTENER_ORA10G1
    
    LSNRCTL for Solaris: Version 10.2.0.4.0 - Production on 28-11月-2008 19:48:43
    
    Copyright (c) 1991, 2007, Oracle.  All rights reserved. 
    
      :
    (省略)
      :
    
    サービスのサマリー... 
    サービス"ora10g_rmfo "には、1件のインスタンスがあります。
    インスタンス"ora10g1"、状態UNKNOWNには、このサービスに対する1件のハンドラがあります... コマンドは正常に終了しました。
  3. ターゲットデータベースの接続文字列が定義されていることを確認します

    ターゲットデータベースの$ORACLE_HOME/network/admin配下にある、tnsnames.oraの定義ファイルに、ターゲットデータベースの接続文字列が定義されていることを確認します。接続文字列が定義されていない場合は、定義ファイルに追記してください。

    注意

    • Recovery Manager for Oracleは、tnsnames.oraファイルの格納先が変更された環境をサポートしていません。TNS_ADMIN環境変数は使用しないでください。

    • 1サーバ複数インスタンス運用の場合は、それぞれのインスタンスについて、必要な情報を設定する必要があります。すべてのインスタンス分の定義を$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに設定してください。

    • クラスタ運用時は、すべてのノード上の$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに設定してください。



参照

  • データベース・ログ・モードの変更方法、および、パスワードファイル認証の設定方法については、「Oracle Database管理者ガイド」を参照してください。

  • Net Services環境については、「Oracle Net Services 管理者ガイド」を参照してください。