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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

5.7 リカバリー異常終了時の対処について

リストア・リカバリー処理が異常終了した場合の対処方法について説明します。

リストア・リカバリー処理が異常終了した場合は、以下の手順で対処を行ってください。

  1. 実行結果の確認

    実行ログを確認して、処理終了メッセージで実行結果を確認します。
    実行ログおよび処理終了メッセージについては、「第12章 実行ログ」および「付録B メッセージ」を参照してください。

  2. エラー発生原因の特定と対処

    実行ログ内で最初に出力されたエラーメッセージを確認して、エラーの原因を取り除いてください。
    実行ログおよびエラーメッセージについては、「第12章 実行ログ」および「付録B メッセージ」を参照してください。
    エラーメッセージの前後に、Oracleなど本製品以外のエラーメッセージが出力されている場合は、各種製品マニュアルなどを参照して対処を行ってください。

  3. リカバリー実施状況の確認と対処

    実行ログ内に、RESETLOGSメッセージが出力されていないかどうか確認してください。
    RESETLOGSメッセージが出力されている場合は、ターゲットデータベースに対して既にRESETLOGS処理が実行されており、リカバリー時に使用したバックアップやアーカイブログが既に使用できなくなっています。
    実行ログおよびRESETLOGSメッセージについては、「第12章 実行ログ」を参照してください。

    RESETLOGSが既に実行されている場合

    以下の手順で、対処を行ってください。

    1. リスナーの起動確認

      ターゲットデータベース接続用のリスナーが起動されていることを確認してください。起動されていない場合は起動してください。
      リスナーの起動確認については、「5.3.1 リスナーの起動確認」を参照してください。

    2. CRSリソースの復旧確認

      RAC構成の場合、crs_statコマンドなどで、CRSリソースがすべてONLINEになっていることを確認してください。ONLINEになっていないリソースがある場合は、SRVCTLコマンドなどでONLINEにしてください。
      CRSリソースの復旧確認については、「5.6.2 CRSリソースの復旧確認」を参照してください。

    3. ターゲットデータベースの起動確認

      ターゲットデータベースがOPEN状態になっていることを確認してください。
      RAC構成の場合は、すべてのスレッドのインスタンスがOPEN状態になっていることを確認してください。
      OPEN状態になっていないインスタンスがある場合は、OPEN起動してください。

    4. PRIMECLUSTERリソースの復旧確認(クラスタ構成のみ)

      PRIMECLUSTERを使用しているクラスタ構成の場合、PRIMECLUSTERリソースが正常であることを確認してください。正常な状態でない場合は、PRIMECLUSTERリソースを正常な状態にしてください。
      PRIMECLUSTERリソースの復旧確認については、「5.6.3 PRIMECLUSTERリソースの復旧確認」を参照してください。

    5. DBチェック

      DBチェックを実行して、データベースが正常であることを確認してください。
      データベースに異常がない場合は、「5.6 リカバリーの後に」を参照して、データの復旧確認やオンラインバックアップの取得を行ってください。
      以上の対処を行ってもデータベースが正常にならない場合は、当社技術員にご連絡ください。

    RESETLOGSが実行されていない場合

    以下の手順で、対処を行ってください。

    1. DBチェック

      DBチェックを実行して、データベースの破損状態を確認してください。
      データベースに異常がない場合は、「5.6 リカバリーの後に」を参照して、リカバリー後の作業を行ってください。

    2. リストア・リカバリー

      DBチェックを行った結果、データベースに異常があった場合は、再度リストア・リカバリーを実行してください。