Recovery Manager for Oracleは、ターゲットデータベースに Net Services接続を行います。そのため、必ず、$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルと$ORACLE_HOME/network/admin/listener.oraファイルにターゲットデータベースへの Net Services接続のための情報を定義してください。
$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに Net Servicesの定義を行う際は、以下の点に注意が必要です。
Recovery Manager for Oracleは、tnsnames.oraファイルの格納先変更をサポートしていません。TNS_ADMIN環境変数は使用しないでください。
1サーバ複数インスタンス運用の場合は、それぞれのインスタンスについて、必要な情報を設定する必要があります。すべてのインスタンス分の定義を$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイル に設定してください。
クラスタ運用時は、すべてのクラスタノードで、$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイル の設定を行ってください。
$ORACLE_HOME/network/admin/listener.oraファイルにリスナーの定義を行う際は、以下の点に注意が必要です。
Recovery Manager for Oracleは、listener.oraファイルの格納先変更をサポートしていません。TNS_ADMIN環境変数は使用しないでください。
ターゲットデータベース接続用リスナーは、静的サービス構成で定義してください。リスナーを動的サービス構成で定義している場合は、本製品の機能が異常終了することがあります。
例
以下は、静的サービス構成の場合の、listener.oraの設定例です。
LISTENER = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = hostname)(PORT = 1521)) ) ) ) SID_LIST_LISTENER = (SID_LIST = (SID_DESC = (SID_NAME = sid) (ORACLE_HOME = /oracle/app/oracle/product/102) (GLOBAL_DBNAME = orcl.world) ) )
LISTENER : リスナー名
hostname : ホスト名
sid : リスナーでサービスされるデータベースのSID
また、ターゲットデータベースがRAC構成の場合は、以下の点に注意が必要です。
ターゲットデータベース接続用リスナーでは、ロードバランスを使用しないでください。
ターゲットデータベース接続用リスナーとして、Cluster Ready Serviceでリソース管理されていないRecovery Manager for Oracle専用のリスナーを用意することを推奨します。
参照
Net Services接続およびtnsnames.oraファイルとlistener.oraファイルについては、「Oracle Net Services 管理者ガイド」を参照してください。