コマンドを使用して、オフラインリストアを行う手順を説明します。
ポイント
クラスタ環境の場合は、プライマリノードで実行してください。
オフラインリストアを行う前に、「9.3 オフラインリストアの前に」を参照して、準備作業をすべて完了してください。
注意
オフラインリストア処理中は、ターゲットデータベースが停止します。
データベースに異常がない場合、オフラインリストアコマンドを実行しても、オフラインリストア処理は中止されます。データベースが正常な状態でオフラインリストアを行う場合は、強制実行モードを使用してオフラインリストアコマンドを実行する必要があります。
リスナーが停止している場合、オフラインリストアができません。リスナーを起動してから、オフラインリストアを行ってください。
RAC構成の場合、システムダウンしているクラスタノードがある場合、データベースの復旧ができません。すべてのクラスタノードを起動した後、リストアを行ってください。
クラスタ構成の場合、オフラインリストアを行う前に、データベースファイルを配置しているすべてのGDSボリュームおよびファイルシステムが、実行サーバから正常にアクセスできることを確認してください。
オフラインリストア処理が正常に終了した場合でも、オフラインリストア後のDBチェックで異常を検知していることがあります。必ず、実行ログの内容を確認してください。実行ログの確認については、「第11章 実行ログ」を参照してください。
1つのターゲットデータベースに対して、オンライン運用とオフライン運用を併用している場合、オフラインリストア後に、オンラインバックアップを初期化して、オンライン運用で使用しているリカバリ・カタログを更新する必要があります。詳細については、「9.5.4 オフラインリストア後のオンライン運用環境の対処について」を参照してください。
rootユーザーでログインします
データベースサーバにrootユーザーでログインします。
root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。
オフラインリストアコマンドを実行します
オフラインリストアコマンドを実行してください。
オフラインリストア処理が実行されます。
# installdir/bin/rmforestoreof confname |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
ポイント
ターゲットデータベースに破損が見られない場合、オフラインリストアが実行されません。
データベースが正常な状態でオフラインリストアを実行する場合は、以下のように強制実行モードでオフラインリストアコマンドを実行してください。
# installdir/bin/rmforestoreof confname -F |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
実行結果を確認します
コマンド処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
コマンド終了ステータス、および、処理終了メッセージで、コマンドの処理結果を確認してください。コマンド終了ステータスについては、「第10章 コマンドリファレンス」を参照してください。処理終了メッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。
実行ログを確認して、エラーが発生していないことを確認してください。実行ログについては、「第11章 実行ログ」を参照してください。