オフラインリストア機能について説明します。
オフラインリストアでは、以下の処理が行われます。
データベース破損状態のチェック
データベースの破損状態を確認します。
通常は、データベースに異常が見られない場合、オフラインリストアを行わずに処理を終了します。
データベースが正常の場合でもオフラインリストアを行う場合は、強制実行モードで行います。
注意
以下の場合は、DBチェックで破損が検知できないことがあります。
1つのREDOログ・グループ内の、一部のREDOログ・メンバーが破損している場合
非アクティブなREDOログ・グループが破損している場合
一時表領域・一時ファイルが破損している場合
ターゲットデータベースの停止
ターゲットデータベースを停止します。
RAC構成の場合は、すべてのインスタンスが停止します。
データベースファイルのリストア
以下のデータベースファイルをリストアします。
データファイル(表領域)
一時ファイル(一時表領域)
制御ファイル
オンラインREDOログ・ファイル
上記ファイルは、環境設定情報のバックアップ基本情報で指定されたデータベースバックアップ方法でリストアされます。
データベースバックアップ方法が「標準(OSコピー)」の場合
Operating Systemのファイル変換・コピーコマンドで、バックアップファイルをデータベースファイル領域にコピーします。
データベースバックアップ方法が「ACM(レプリケーション管理)」の場合
AdvancedCopy Managerを使用して、バックアップ領域のボリュームをデータベースファイル領域にコピーします。コピー方法には、OPCが使用されます。
ターゲットデータベースの起動
ターゲットデータベースを起動します。
RAC構成の場合は、すべてのインスタンスがOPEN起動されます。
一時表領域の再作成
すべての一時表領域内の一時ファイルを再作成します。
データベースファイルの正常性チェック
DBチェックを行い、データベースが正常に復旧されたことを確認します。
注意
同一ターゲットデータベースに対して、オフライン運用とオンライン運用を併用している場合、オフラインリストアを行った後は、ターゲットデータベースがオフラインバックアップ時点の状態に戻るため、ターゲットデータベースと、オンラインバックアップで使用しているリカバリ・カタログ情報の間に、不整合が発生します。
そのため、オフラインリストアを行った後は、一旦オンラインバックアップを初期化して、リカバリ・カタログを更新した後、再度オンラインバックアップを取得する必要があります。
詳細については、「9.5.4 オフラインリストア後のオンライン運用環境の対処について」を参照してください。