表領域リカバリー機能について説明します。
表領域リカバリーでは、以下の処理が行われます。
注意
カスタムリカバリー機能は、上級者向けの機能です。Oracleデータベースのバックアップ・リカバリーに詳しくない方は、リカバリー機能を使用することを推奨します。
カスタムリカバリーでは、設定方法を誤ると、データベースが破壊され、復旧できなくなることもあります。
指定されたリカバリー方法でリカバリー計画作成
指定されたリカバリー方法で、リカバリー計画を作成します。
デフォルト設定は、以下のようになっています。
設定内容については、「6.6 カスタムリカバリーの詳細設定」を参照してください。
タブ | 詳細設定内容 | デフォルト設定値 | 設定変更 |
---|---|---|---|
制御ファイル | 表領域リカバリーでは、制御ファイルの修復はできません。 | ||
表領域 | リストアする | する | 可 |
リストア方法 | RMAN | 可 | |
リストア対象指定方法 | 表領域指定 | 可 | |
対象表領域/ボリューム | なし | 可 | |
一時表領域 | 修復する | しない | 可 |
対象一時ファイル | なし | 可 | |
REDOログ | 修復する | しない | 可 |
対象REDOログ・ファイル | なし | 可 | |
メディアリカバリー | 実行する | する | 不可 |
リカバリー方法 | オフラインリカバリー | 可 | |
復元ポイント | 破損直前 | 不可 |
注意
表領域リカバリーでは、画面のデフォルト設定値で、表領域の修復対象表領域/ボリュームが設定されていません。表領域リカバリーを実行する前に、必ず修復対象の表領域またはボリュームを設定してください。
リカバリー計画の提示
設定された値に従って作成されたリカバリー計画が表示されます。
提示されたリカバリー方法でデータベースを復旧したくない場合は、表領域リカバリーの実施を取り止めることもできます。
リカバリー計画の詳細については、「5.1.2 リカバリー」を参照してください。
注意
リカバリー計画には、提示したリカバリー計画で表領域リカバリーを実行するに当たっての注意事項や警告メッセージも表示されますので、必ず内容を確認・了承の上、表領域リカバリーを続行してください。
表領域リカバリーの実行
リカバリー計画に従って、表領域リカバリーを実行します。
注意
RAC構成では、システムダウンしているクラスタノードがある場合、表領域リカバリーができません。すべてのクラスタノードを起動した後、表領域リカバリーを行ってください。
データベースがノーアーカイブ・モードの場合は、正常にリカバリーできません。
データベースファイルの正常性チェック
DBチェックを行い、データベースが正常に復旧されたことを確認します。