コマンドを使用して、EC同期開始を行う手順を説明します。
ポイント
クラスタ環境の場合は、プライマリノードで実行してください。
EC同期開始コマンドは、バックアップ方法にECを選択している場合のみ使用できる機能です。EC同期開始の実行タイミングについては、「3.7.2 ECバックアップを行う場合のバックアップ運用」を参照してください。
EC同期開始を行う前に、「4.3 オンラインバックアップの前に」を参照して、準備作業をすべて完了してください。
rootユーザーでログインします
データベースサーバにrootユーザーでログインします。
root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。
EC同期開始コマンドを実行します
以下のようにEC同期開始コマンドを実行してください。
次にバックアップするボリュームのEC同期処理が開始されます。
# installdir/bin/rmfosyncstart confname |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
参照
ECの同期処理や等価性維持状態などに関しては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。
実行結果を確認します
コマンド処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
コマンド終了ステータス、および、処理終了メッセージで、コマンドの処理結果を確認してください。コマンド終了ステータスについては、「第10章 コマンドリファレンス」を参照してください。処理終了メッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。
実行ログを確認して、エラーが発生していないことを確認してください。実行ログについては、「第11章 実行ログ」を参照してください。
等価性維持状態になるまで待ちます
EC同期開始コマンドでは、同期処理を開始したボリュームが等価性維持状態になったかどうかの確認は行いません。
そのため、オンラインバックアップを行う前に、AdvancedCopy Managerのコマンドなどを使用して、同期処理の進捗状況を確認し、EC同期処理を開始したボリュームがすべて等価性維持状態になるまで待ってください。
例
AdvancedCopy Managerの「バックアップ同期処理実行状況表示コマンド」で、同期処理の進捗状況を確認
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat
参照
ECの同期処理、等価性維持状態、および、AdvancedCopy Managerのコマンドに関しては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。