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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.0 説明書

3.2.1 ターゲットデータベースの確認

Recovery Manager for Oracleで環境設定を行う前に、ターゲットデータベースがバックアップ・リカバリーを行うための要件を満たしていることを確認する必要があります。確認する項目は、以下のとおりです。

注意

クラスタ構成の運用環境の場合、すべてのクラスタ構成ノードで準備・確認を行ってください。


アーカイブログ・モードの確認

Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リカバリーを行う場合、ターゲットデータベースのデータベース・ログ・モードは、アーカイブ・モードで運用されている必要があります。データベース・ログ・モードを確認して、アーカイブ・モードでない場合はログ・モードを変更してください。

データベース・ログ・モードの確認

$ sqlplus /nolog
SQL> connect / as sysdba
SQL> select log_mode from v$database;

LOG_MODE
------------
ARCHIVELOG

パスワードファイル認証の確認

Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リカバリーを行う場合、パスワードファイル認証でターゲットデータベースに接続できる環境が必要です。バックアップ・リカバリーを行うサーバで、パスワードファイル認証によるデータベースへの接続ができることを確認してください。
クラスタ構成の場合は、クラスタを構成するすべてのノードで確認してください。


Net Services環境の準備

Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リカバリーを行う場合、Net Services環境が正しく設定されている必要があります。以下の手順で、Net Services環境が正しく設定されていることを確認してください。

  1. ターゲットデータベース接続用リスナーを用意します

    Recovery Manager for Oracleでバックアップ・リカバリーを行う場合、静的に構成されたリスナーでターゲットデータベースに接続できる必要があります。
    Recovery Manager for Oracle専用のターゲットデータベース接続用リスナーを静的サービス構成で作成するか、既存のリスナーで静的サービス構成の設定を行ってください。Recovery Manager for Oracleでは、専用のターゲットデータベース接続用リスナーを作成することを推奨します。

    注意

    RAC環境でのリスナー構成について

    • ターゲットデータベース接続用リスナーには、ロードバランスを使用しないでください。

    • ターゲットデータベース接続用リスナーとして、Oracle Cluster Ready Services(CRS)でリソース管理されていないバックアップ・リカバリー専用のリスナーを用意することを推奨します。

  2. ターゲットデータベース接続用リスナーが起動されていることを確認します

    用意したリスナーを起動して、ターゲットデータベースに接続できることを確認してください。

    リスナーの起動確認

    $ lsnrctl status LISTENER_ORA10G1
    
    LSNRCTL for Solaris: Version 10.2.0.4.0 - Production on 28-11月-2008 19:48:43
    
    Copyright (c) 1991, 2007, Oracle.  All rights reserved. 
    
      :
    (省略)
      :
    
    サービスのサマリー... 
    サービス"ora10g_rmfo "には、1件のインスタンスがあります。
    インスタンス"ora10g1"、状態UNKNOWNには、このサービスに対する1件のハンドラがあります... コマンドは正常に終了しました。
  3. ターゲットデータベースの接続文字列が定義されていることを確認します

    ターゲットデータベースの$ORACLE_HOME/network/admin配下にある、tnsnames.oraの定義ファイルに、ターゲットデータベースの接続文字列が定義されていることを確認します。接続文字列が定義されていない場合は、定義ファイルに追記してください。

    注意

    • Recovery Manager for Oracleは、tnsnames.oraファイルの格納先が変更された環境をサポートしていません。TNS_ADMIN環境変数は使用しないでください。

    • 1サーバ複数インスタンス運用の場合は、それぞれのインスタンスについて、必要な情報を設定する必要があります。すべてのインスタンス分の定義を$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに設定してください。

    • クラスタ運用時は、すべてのノード上の$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに設定してください。


参照

  • データベース・ログ・モードの変更方法、および、パスワードファイル認証の設定方法については、「Oracle Database管理者ガイド」を参照してください。

  • Net Services環境については、「Oracle Net Services 管理者ガイド」を参照してください。