ここで説明するJavaScript関数は、Java Action、トリガ、およびComplex Conditionalノードに使用できます。
注意
数値がNumber型の値として扱われるため、JavaScriptでは、以下の範囲の整数のみ使用可能です。
最低値:-9007199254740992
最高値:9007199254740992
Long型の以下の最高値、最低値は、サポートしておりません。
最低値:Packages.java.lang.Long.MIN_VALUE
最高値:Packages.java.lang.Long.MAX_VALUE
new Packages.java.util.Date()
詳細については、J2SE Development Kit (以降、JDKと呼びます。)に付属しているJavadocを参照してください。
Date DateAdd(DateまたはNumber date, Number offset, String field)
日付にoffset値を加えた結果の日時を含むJavaScript Dateオブジェクトを返します。fieldの値には、offset値の基準となる単位を指定します。有効なfield値は以下のとおりです。
field値 | 説明 |
---|---|
"ss" | 秒 |
"mi" | 分 |
"hh" | 時 |
"dd" | 日 |
例:
var now = Packages.java.util.Date(); uda.Date = DateAdd (now, 1, "dd");
注意
この例が正しく機能するのは、UDA DateがDATE型の場合だけです。
nowが以下の値であるとします。
Tue Jul 01 2006 14:02:59 GMT-0800 (PST)
この場合、tomorrow ( DateAdd ( now, 1, "dd" ) )の値は以下のようになります。
Wed Jul 02 2006 14:02:59 GMT-0800 (PST)
dateがNUMBER型である場合、その値は1970年1月1日以降のミリ秒として解釈されます。
Boolean DateCompare(DateまたはNumber date1, String operator, DateまたはNumber date2)
2つのDate値を比較し、その結果に応じてtrueまたはfalseを返します。有効な演算子は以下のとおりです。
演算子 | 説明 |
---|---|
">" | より大きい |
"<" | より小さい |
">=" | 以上 |
"<=" | 以下 |
"==" | と等しい |
"!=" | と等しくない |
例:
var now = Packages.java.util.Date(); var tomorrow = DateAdd (now, 1, "dd"); if (DateCompare (now,"<", tomorrow)) ...; //...DateCompareの結果がtrueのため実行する。
date1とdate2がNUMBER型である場合、それらの値は1970年1月1日以降のミリ秒として解釈されます。
Number DateDiff(DateまたはNumber date1, DateまたはNumber date2, String field)
date1からdate2を減算します。fieldの値に応じて、差分を日、時、分、または秒で返します。有効なfield値は以下のとおりです。
field値 | 説明 |
---|---|
"ss" | 秒 |
"mi" | 分 |
"hh" | 時 |
"dd" | 日 |
例:
var now = Packages.java.util.Date(); var tomorrow = DateAdd (now, 1, "dd"); var diff = DateDiff (tomorrow, now, "dd")); //差の値は1。
date1とdate2がNUMBER型である場合、それらの値は1970年1月1日以降のミリ秒として解釈されます。
例:
var date = DateDiff (20000000,10000000,"ss");
BigDecimal DecimalAdd(BigDecimal value1, BigDecimal value2)
指定したパラメータの合計であるJavaScript BigDecimalオブジェクトを返します。この結果は、パラメータの最大有効桁の精度を継承します。
結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。
ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。
例:
int x = 39; var z = DecimalAdd ("3.1416",x);
zがBigDecimalである場合、その値は42.1416になります。
Boolean DecimalCompare(BigDecimal value1, String operator, BigDecimal value2)
2つのBigDecimal値を比較し、その結果に応じてtrueまたはfalseを返します。
有効な演算子は以下のとおりです。
演算子 | 説明 |
---|---|
">" | より大きい |
"<" | より小さい |
">=" | 以上 |
"<=" | 以下 |
"==" | と等しい |
"!=" | と等しくない |
結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。
ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。
例:
var smallDecimal = "1.11"; var largeDecimal = "22.22"; if (DecimalCompare (smallDecimal,"<", largeDecimal)) ...; //DecimalCompareの結果がtrueのため実行する。
BigDecimal DecimalDivide(BigDecimal value1, BigDecimal value2, Number scale )
value1をvalue2で除算し、その結果を返します。scaleには、丸めの有効桁数を指定します。scaleの値には任意の数値を使用できます。デフォルト値は2です。
丸めは常に四捨五入で行われ、両方の近接値から等距離である場合以外は、“最近接値”に丸められます。両方の近接値から等距離である場合は切り上げられます。
結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。
ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。
BigDecimal DecimalMultiply(BigDecimal value1, BigDecimal value2, Number scale)
value1をvalue2で乗算し、その結果を返します。scaleには、丸めの有効桁数を指定します。scaleには任意の数値を使用できます。デフォルト値は2です。
丸めは常に四捨五入で行われ、両方の近接値から等距離である場合以外は、“最近接値”に丸められます。両方の近接値から等距離である場合は切り上げられます。
結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。
ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。
BigDecimal DecimalSubtract(BigDecimal value1, BigDecimal value2)
value1からvalue2を減算します。差分はBigDecimalとして返されます。
boolean toBoolean(StringまたはNumber value)
valueをJavaScript Booleanに変換します。値は、"true"または"false"を含むSTRINGか、ゼロ(true)またはゼロ以外(true)を含むNUMBERです。渡したパラメータに応じて、trueまたはfalseを返します。valueをBooleanに変換できない場合は、falseが返されます。
BigDecimal toDecimal(BigDecimal value, Number scale)
valueをBigDecimalオブジェクトに変換します。変換結果を、scaleで指定した有効桁数に返します。scaleには任意の数値を使用できます。デフォルト値は2です。
結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。
ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。
Packages.java.lang.Float.parseFloat
詳細については、JDKに付属しているJavadocを参照してください。
Packages.java.lang.Integer.parseInt
詳細については、JDKに付属しているJavadocを参照してください。
Packages.java.lang.String.valueOf
詳細については、JDKに付属しているJavadocを参照してください。
注意
JavaScriptでは数値はNumber型となるため、整数としては以下の範囲までしか扱うことができません。
最小値:-9007199254740992
最大値:9007199254740992
JavaScript式でLong型の以下の最小値および最大値を使用することはできませんので、ご注意ください。
最小値:Packages.java.lang.Long.MIN_VALUE
最大値:Packages.java.lang.Long.MAX_VALUE