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SystemwalkerRunbook Automation V14g BPM Studio利用ガイド

A.1 JavaScript関数

ここで説明するJavaScript関数は、Java Action、トリガ、およびComplex Conditionalノードに使用できます。

注意

数値がNumber型の値として扱われるため、JavaScriptでは、以下の範囲の整数のみ使用可能です。

  • 最低値:-9007199254740992

  • 最高値:9007199254740992

Long型の以下の最高値、最低値は、サポートしておりません。

  • 最低値:Packages.java.lang.Long.MIN_VALUE

  • 最高値:Packages.java.lang.Long.MAX_VALUE

new Packages.java.util.Date()

詳細については、J2SE Development Kit (以降、JDKと呼びます。)に付属しているJavadocを参照してください。

Date DateAdd(DateまたはNumber date, Number offset, String field)

日付にoffset値を加えた結果の日時を含むJavaScript Dateオブジェクトを返します。fieldの値には、offset値の基準となる単位を指定します。有効なfield値は以下のとおりです。

field値

説明

"ss"

"mi"

"hh"

"dd"

例:

var now = Packages.java.util.Date();
uda.Date = DateAdd (now, 1, "dd");

注意

この例が正しく機能するのは、UDA DateがDATE型の場合だけです。

nowが以下の値であるとします。

Tue Jul 01 2006 14:02:59 GMT-0800 (PST)

この場合、tomorrow ( DateAdd ( now, 1, "dd" ) )の値は以下のようになります。

Wed Jul 02 2006 14:02:59 GMT-0800 (PST)

dateがNUMBER型である場合、その値は1970年1月1日以降のミリ秒として解釈されます。

Boolean DateCompare(DateまたはNumber date1, String operator, DateまたはNumber date2)

2つのDate値を比較し、その結果に応じてtrueまたはfalseを返します。有効な演算子は以下のとおりです。

演算子

説明

">"

より大きい

"<"

より小さい

">="

以上

"<="

以下

"=="

と等しい

"!="

と等しくない

例:

var now = Packages.java.util.Date(); 
var tomorrow = DateAdd (now, 1, "dd"); 
if (DateCompare (now,"<", tomorrow)) ...; //...DateCompareの結果がtrueのため実行する。

date1とdate2がNUMBER型である場合、それらの値は1970年1月1日以降のミリ秒として解釈されます。

Number DateDiff(DateまたはNumber date1, DateまたはNumber date2, String field)

date1からdate2を減算します。fieldの値に応じて、差分を日、時、分、または秒で返します。有効なfield値は以下のとおりです。

field値

説明

"ss"

"mi"

"hh"

"dd"

例:

var now = Packages.java.util.Date(); 
var tomorrow = DateAdd (now, 1, "dd"); 
var diff = DateDiff (tomorrow, now, "dd")); //差の値は1。

date1とdate2がNUMBER型である場合、それらの値は1970年1月1日以降のミリ秒として解釈されます。

例:

var date = DateDiff (20000000,10000000,"ss");

BigDecimal DecimalAdd(BigDecimal value1, BigDecimal value2)

指定したパラメータの合計であるJavaScript BigDecimalオブジェクトを返します。この結果は、パラメータの最大有効桁の精度を継承します。

結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。

ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。

例:

int x = 39; 
var z = DecimalAdd ("3.1416",x);

zがBigDecimalである場合、その値は42.1416になります。

Boolean DecimalCompare(BigDecimal value1, String operator, BigDecimal value2)

2つのBigDecimal値を比較し、その結果に応じてtrueまたはfalseを返します。

有効な演算子は以下のとおりです。

演算子

説明

">"

より大きい

"<"

より小さい

">="

以上

"<="

以下

"=="

と等しい

"!="

と等しくない

結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。

ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。

例:

var smallDecimal = "1.11"; 
var largeDecimal = "22.22"; 
if (DecimalCompare (smallDecimal,"<", largeDecimal)) ...; //DecimalCompareの結果がtrueのため実行する。 

BigDecimal DecimalDivide(BigDecimal value1, BigDecimal value2, Number scale )

value1をvalue2で除算し、その結果を返します。scaleには、丸めの有効桁数を指定します。scaleの値には任意の数値を使用できます。デフォルト値は2です。

丸めは常に四捨五入で行われ、両方の近接値から等距離である場合以外は、“最近接値”に丸められます。両方の近接値から等距離である場合は切り上げられます。

結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。

ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。

BigDecimal DecimalMultiply(BigDecimal value1, BigDecimal value2, Number scale)

value1をvalue2で乗算し、その結果を返します。scaleには、丸めの有効桁数を指定します。scaleには任意の数値を使用できます。デフォルト値は2です。

丸めは常に四捨五入で行われ、両方の近接値から等距離である場合以外は、“最近接値”に丸められます。両方の近接値から等距離である場合は切り上げられます。

結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。

ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。

BigDecimal DecimalSubtract(BigDecimal value1, BigDecimal value2)

value1からvalue2を減算します。差分はBigDecimalとして返されます。

boolean toBoolean(StringまたはNumber value)

valueをJavaScript Booleanに変換します。値は、"true"または"false"を含むSTRINGか、ゼロ(true)またはゼロ以外(true)を含むNUMBERです。渡したパラメータに応じて、trueまたはfalseを返します。valueをBooleanに変換できない場合は、falseが返されます。

BigDecimal toDecimal(BigDecimal value, Number scale)

valueをBigDecimalオブジェクトに変換します。変換結果を、scaleで指定した有効桁数に返します。scaleには任意の数値を使用できます。デフォルト値は2です。

結果をUDAに割り当てる場合は、そのUDAがBIGDECIMAL型であることを確認してください。

ほかのデータ型をパラメータとして渡した場合、この関数はパラメータをBigDecimalに変換します。

Packages.java.lang.Float.parseFloat

詳細については、JDKに付属しているJavadocを参照してください。

Packages.java.lang.Integer.parseInt

詳細については、JDKに付属しているJavadocを参照してください。

Packages.java.lang.String.valueOf

詳細については、JDKに付属しているJavadocを参照してください。

注意

JavaScriptでは数値はNumber型となるため、整数としては以下の範囲までしか扱うことができません。

  • 最小値:-9007199254740992

  • 最大値:9007199254740992

JavaScript式でLong型の以下の最小値および最大値を使用することはできませんので、ご注意ください。

  • 最小値:Packages.java.lang.Long.MIN_VALUE

  • 最大値:Packages.java.lang.Long.MAX_VALUE