期限やタイマーを定義するときに、通常のカレンダーの代わりにビジネスカレンダーを使用することができます。ビジネスカレンダーは、組織の営業時間と営業日を定義するものです。ビジネスカレンダーを使用することによって、タイマーが必ず営業時間内に切れるようにすることができます。期限についても同様です。ビジネスカレンダーを使用することによって、アクティビティの期限が必ず営業時間内に設定されるようにすることができます。
Interstage BPM Studio for Systemwalkerには、デフォルトのビジネスカレンダーが用意されています。このデフォルトのビジネスカレンダーに修正を加えることも、独自のビジネスカレンダーを作成することもできます。ビジネスカレンダーは、組織のニーズに応じて必要なだけ作成できます。たとえば、営業日や祝日の異なる複数の地域に組織の部門が分散されている場合は、地域ごとにビジネスカレンダーを作成します。
ビジネスカレンダーを作成する方法について説明します。
ワークフローアプリケーションプロジェクトで、[Calender]フォルダを右クリックし、[新規] - [カレンダー]の順に選択します。
[新規カレンダー]ダイアログが表示されます。[プロジェクト]フィールドに自動的にビジネスカレンダーを作成したいワークフローアプリケーションプロジェクトの名前が表示されます。
図8.25 [新規カレンダー]ダイアログの表示
別のプロジェクトを選択した場合には、[参照]をクリックします。
[フォルダーの選択]ダイアログが表示されます。新しいカレンダーファイルのプロジェクトのディレクトリを選択します。カレンダーファイルのデフォルト名は、<任意の名前>.calになります。
拡張子.calは、そのファイルがビジネスカレンダーであることを示します。カレンダーは、プロパティ、もしくは、営業日や営業時間を指定する初期化ファイルのようなものです。
新しいカレンダーファイルが保存されるプロジェクトを選択し、[OK]をクリックします。ファイル名がすでに存在している場合には新しい名前を入力し、ファイル名の重複を避けるようにしてください。
[名前]フィールドに新しいカレンダーファイルの名前を入力し、「終了」をクリックします。
新しいカレンダー(.cal)ファイルは、選択したプロジェクトの[Calendar]フォルダに自動的に保存されます。
以下の図は、新しいmyNewBusinessCalendar.calファイルの保存場所を示しています。
図8.26 新しいカレンダーファイルの保存場所
新しいファイルは、.calファイルを開くために指定してあるテキストエディターで自動的に開きます。デフォルトのカレンダーファイルは、C:\fujitsu\InterstageBPM_studio\ibpm\Data\calendarディレクトリに保存されています。ファイルは以下のようになります。
注意
日本でInterstage BPMサーバを動作させる場合は、以下のコードをカレンダーファイルに追加してください。
TIMEZONE=+9:00;
EVERYDAY=8:30,18:00; SAT=; SUN=; 2009/01/01=; 2010/01/01=; 2011/01/01=; 2012/01/01=; 2013/01/01=; 2014/01/01=; 2015/01/01=; 2016/01/01=; CALENDAR_BEGIN=2009/01/01; CALENDAR_END=2018/12/31;
ビジネスカレンダーを定義します。
例として、デフォルトのカレンダーを使用できます。ビジネスカレンダーの形式の詳細については、『Interstage BPMサーバ 管理者ガイド』を参照してください。
注意
変更の保存は、[ファイル]メニューの[保管]コマンドで行います。[別名保管]コマンドは使用できません。
作成したビジネスカレンダーは、プロセス定義または特定のタイマーに割り当てることができます。