プロセス定義では、個々のノードを定義せずに複数のノードインスタンスを生成する必要がある場合があります。1つのノードを定義することによって、複数のノードインスタンスを複数のユーザに割り当てることができます。
例えば、注文管理のプロセス定義では、同じActivity(名前を"承認処理"とします)が、すべての注文項目のために繰り返し実行される場合があります。Iterator ノードとしてこのActivityを定義することで、プロセス定義のそれぞれの注文の品目のために新しいActivityを定義する必要はありません。
複数のノードインスタンスを生成するノードを、Iterator ノードと呼びます。プロセス定義の設計において、Integerタイプのユーザ定義属性を使用して、ノードインスタンスの数を設定できます。
注意
Iteratorノードのために設定したユーザ定義属性が存在しない場合、プロセス定義の正当性を確認する操作でエラーが発生します。このユーザ定義属性が追加されるまで、このプロセスインスタンスを作成することはできません。
選択されたノードが生成するノードインスタンスの数は選択されたユーザ定義属性の値と等しいです。 このユーザ定義属性に設定できる最大値は200です。
注意
Activityノード、Subprocessノード、およびChained-Processノードのみが、Iterator Nodeとしてノードを定義できます。
Iteratorノードとしてノードを定義する方法について説明します。
Iteratorノードとして定義したいノードを選択します。
[プロパティー]ビューの[一般]タブでは、[Iteratorの設定]の[カウント]ドロップダウンリストで、Integerタイプのユーザ定義属性を選択します。選択されたユーザ定義属性の整数値は、生成するノードインスタンス数であるとみなされます。
注意
[Iteratorの設定]の[カウント]ドロップダウンリストで、ユーザ定義属性を選択しない場合は、選択されたノードは、Iterator ノードとして定義されません。
Iterator ノードは、3つの垂直の平行線で表現されます。Iteratorノードとして定義した、Activityノード、Subprocessノード、Chained-Processノードを以下に示します。
図8.17 Activity Iteratorノード
図8.18 Subprocess Iteratorノード
図8.19 Chained-Process Iteratorノード
