プロジェクトは、プロセス定義、リソースファイル、フォーム、シミュレーションシナリオ、アタッチメントなどの整理に役立つコンテナです。ファイルシステムレベルでは、1つのプロジェクトが1つのフォルダになります。プロジェクトは、デフォルトではワークスペースに格納されますが、ユーザのコンピュータでアクセスできる任意の場所に格納できます。
Interstage BPM Studio for Systemwalkerは、プロジェクトを次の種類に区別します。
ワークフローアプリケーションプロジェクト:Interstage BPM Studio for Systemwalkerを使用すると、ワークフローアプリケーションをオフラインで設計できます。たとえば、プロセス定義をローカルマシンで作成および設計できます。ワークフローアプリケーションプロジェクトには、1つまたは複数の関連するプロセス定義を格納できます。ローカルで設計したワークフローアプリケーションは、その後、クライアントからアクセスできるInterstage BPMサーバに配備できます。ファイルシステムでは、1つのワークフローアプリケーションプロジェクトが1つのディレクトリで表されます。プロセス定義、リソース、フォーム、アタッチメント、アイコン、シミュレーションシナリオなど、アプリケーションを構成するコンポーネントの構築に使用されます。
デフォルトでは、Interstage BPM Studio for Systemwalkerのインストール後、[ナビゲーター]ビューに「BankLoanSample」という名前のプロジェクトが表示されます。これは、プロセス定義、複数のJSPページ、xml設定ファイルなどで構成されるワークフローアプリケーションプロジェクトです。プロジェクト構造を見ると、アプリケーションの成果物が保存されている場所がわかります。
前のバージョンのInterstage BPM Studio for Systemwalkerからアップグレードし、前のワークスペースを使用している場合は、Interstage BPM Studio for Systemwalkerの[ナビゲーター]ビューに「ローカル」という名前のプロジェクトが表示されます。既存のプロセス定義を新しいワークフローアプリケーションプロジェクトにコピーしたり、個別にInterstage BPMサーバにコピーすることができます。
シナリオプロジェクト:プロセス定義の実行をシミュレートするためのシナリオを格納するプロジェクトです。シナリオはローカルファイルシステムに格納されており、ローカルなプロセス定義とInterstage BPMサーバのプロセス定義のどちらかをインポートできます。デフォルトでは、Interstage BPM Studio for Systemwalkerのインストール後、[ナビゲーター]ビューに「シミュレーションのシナリオ」という名のプロジェクトが表示されます。このプロジェクト、またはワークフローアプリケーションプロジェクトの「Simulation」フォルダに、直接シナリオを追加できます。さらに、以前に作成されたプロセス定義(「履歴データ」)をシミュレーションに使用することもできます。詳細については、「第13章 プロセスのシミュレーション」を参照してください。
サーバのプロジェクト:Interstage BPMサーバに格納されたプロセス定義を表示するプロジェクトです。このプロセス定義に対して作業するには、Interstage BPMユーザとしてInterstage BPMサーバにログインする必要があります。ローカルプロセス定義をサーバに転送したり、サーバからローカルファイルシステムへエクスポートすることができます。
ポイント
サーバのプロジェクトについて
Interstage BPM Studio for Systemwalkerでは、サーバプロジェクトは利用しません。
この章では、プロジェクトを作成して使用する方法について説明します。