Linkexpress Transactional Replication option説明書 |
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第6部 クラスタシステム | > 第27章 TRO | > 27.4 クラスタシステム(MSCS/フェールオーバー クラスタリング編) | > 27.4.1 環境設定 |
クラスタシステムでTRMを使用するためには、TRMの環境がクラスタシステムに対応している必要があります。
TRM環境の作成手順は以下のとおりです。
クラスタサービスを使用する場合、TRM環境定義にクラスタシステム用としてClusterセクションを追加します。また、環境定義に指定するすべてのファイルは、共有記憶装置上の物理ディスクを指定する必要があります。
クラスタサービスを使用する場合のTRM環境定義の記述形式は以下のとおりです。なお、Clusterセクション以外の指定内容については、"16.2 環境定義の記述"を参照してください。
[MQDConfiguration] QueueMax = 作成メッセージキュー数の最大値 MessageBufferMaxSize = メッセージバッファの最大長 [Transaction] TransactionFile = トランザクション管理ファイルの名前 Max_Size = 1トランザクションで送受信するメッセージ長の合計の最大値 [SystemFile] SystemFile1 = システム制御用ファイル1の名前 SystemFile2 = システム制御用ファイル2の名前 SystemFile2_Size = システム制御用ファイル2の容量 [QueueIndex] File = メッセージキュー管理ファイルの名前 [DiskQueue] File = ディスク型メッセージキューのメッセージ格納ファイルの名前 Size = ディスク型メッセージキューのメッセージ格納域の容量 [WatchQueueUsed] DiskQueue = ディスク型メッセージキューのメッセージ格納域の安全値と警告値 [Cluster] SystemDirectory = TRM用のクラスタサービスが使用するフォルダの名前 |
TRMのクラスタ機能が使用するシステムファイルを格納するフォルダを指定します。記述内容を、"表:Clusterセクションの記述内容"に示します。
キーワード |
省略 |
記述方法 |
記述内容の説明 |
---|---|---|---|
SystemDirectory |
不可 |
絶対パスで指定します。 |
TRMのクラスタ機能が使用するシステムファイルを格納するフォルダを指定します。 |
以下に、Clusterセクションの記述例を示します。
[Cluster] SystemDirectory = x:\trmsysdir |
TRMをクラスタアプリケーションで使用する場合、共用ディスク上に"16.1.2.2 ファイル容量の見積り"に示すファイル容量が必要です。
必要なファイル容量を確保してから以降の操作を実行してください。
フェールオーバー クラスタ管理を使用して、TRM用のディスクリソースをオンラインにします。
運用ノード上でTRM環境を作成します。TRM環境の作成は、通常の環境作成と同様に、trmqdsetupコマンドを使用します。
以下に、trmqdsetupコマンドの実行例を示します。
trmqdsetup -p -f d:\trmdev\trmqdsetup.def |
待機ノード上でTRM環境を作成します。このとき、切替えディスクにアクセスできるようにする必要はありません。TRM環境の作成は、trmqdsetupコマンドを使用します。運用ノード上に環境を作成したときと同一内容のTRM環境定義、および待機ノード上での環境作成を意味する-hオプションを指定します。
以下に、trmqdsetupコマンドの実行例を示します。
trmqdsetup -p -f d:\trmdev\trmqdsetup.def -h |
共有記憶装置上の物理ディスクにアクセス可能なノード上で、TRMを起動します。
TRMの起動については、"17.1.1 TRMの起動"を参照してください。
TROおよびJournalTransferが使用するメッセージキューを作成します。
メッセージキューの作成は、trmqdcrtqコマンドで行います。trmqdcrtqコマンドの詳細については、"19.2.5 trmqdcrtq"を参照してください。また、オプションの指定方法については、"22.2.3.1 TRMのメッセージキュー環境"を参照してください。
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