Linkexpress Transactional Replication option説明書
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11.5.3.1 ジャーナルの取得契機
ジャーナル取得機能を起動してからデータベースに接続したアプリケーションのトランザクション処理が、ジャーナルの取得対象となります。したがって、ジャーナル取得業務のアプリケーションは、ジャーナル取得機能が起動してからデータベースに接続するようにします。
データベースを更新するトランザクションがCOMMITした時点で、ジャーナルがジャーナル取得ファイルに格納されます。以下の場合は、トランザクション内で更新されたジャーナル取得対象のテーブルに対するジャーナルは一切取得されません。
- トランザクションをROLLBACKした
- トランザクションの途中でアプリケーションが異常終了した
また、以下の場合についてもジャーナルは一切取得されません。
- Symfowareのローダ(rdbsaloader/rdbsloader/rdbsuloader)を使用してジャーナル取得対象のテーブルを更新した
"図:ジャーナル取得契機"にジャーナル取得契機を示します。

この例で示すアプリケーションにおけるテーブルの更新に対するジャーナルの取得結果は、以下のようになります。
- アプリケーション1は、ジャーナル取得機能を起動する前にデータベースに接続しています。このため、アプリケーション1でジャーナルの取得対象となっているテーブルを更新しても、ジャーナルは取得されません。
- アプリケーション2は、ジャーナル取得機能を起動した後にデータベースに接続し、ジャーナルの取得対象となっているテーブルを更新しています。このため、アプリケーション2がトランザクションをCOMMITした時点で、ジャーナルがジャーナル取得ファイルに格納されます。
- アプリケーション3は、ジャーナル取得機能を起動した後にデータベースに接続していますが、トランザクションをROLLBACKしています。このため、アプリケーション3でジャーナルの取得対象となっているテーブルを更新していても、ジャーナルは取得されません。
- アプリケーション4は、ジャーナル取得機能を起動した後にデータベースに接続していますが、トランザクションを終了させる前にアプリケーションが異常終了しています。このため、アプリケーション4でジャーナルの取得対象となっているテーブルを更新していても、ジャーナルは取得されません。
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