ジョブ実行制御でジョブが起動されてから終了するまでの流れについて、以下に説明します。
【Windows版の場合】
ジョブを実行するユーザの指定
ジョブはプロジェクト所有者の権限で実行されます。なお、ジョブ登録時に[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[実行ユーザ名]に実行ユーザが指定されている場合、ジョブは指定されたユーザの権限で実行されます。ただし、[実行ユーザ名]に“ドメイン名\ユーザ名”を指定した場合、当指定は認識されません。ジョブは、投入処理をしたプログラムのジョブスケジューラのログオンアカウントで起動されます。
ジョブはジョブ実行制御サービスのログオンアカウントで実行されます。
ジョブ実行時のカレントディレクトリの指定
ジョブは、指定されたディレクトリへ移動後、実行されます。
ジョブは、ジョブ実行制御サービスの一時作業領域へ移動後、実行されます。
インストール直後の状態では、[運用情報の定義]-[旧互換]シートの[ジョブの登録時に指定したディレクトリに移動し、実行する]はチェックされています。通常、この指定を変更する必要はありません。
ジョブの実行
ジョブを実行します。
実行時には、必要に応じて、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[環境変数]に登録されているシステムの環境変数が参照されます。
ジョブの終了
登録されたアプリケーションだけではなく、そのアプリケーション配下で起動されるすべてのアプリケーションを1つのジョブとして監視します。
そのため、例えば、登録されたアプリケーションAがアプリケーションBを起動した場合、アプリケーションAが終了しても、アプリケーションBが終了するまでは、ジョブが終了したと認識されません。
ジョブのログファイルの出力
出力情報ファイルは、データベースディレクトリ配下のworkディレクトリに作成され、その後、削除されます。
出力情報ファイルは、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シートの[ディレクトリ]に指定したディレクトリに出力されます。[ディレクトリ]に指定がない場合は、データベースディレクトリ配下のworkディレクトリに出力されます。
【UNIX版の場合】
ジョブを実行するユーザの指定
ジョブは指定したユーザの権限で実行されます。
ジョブはプロジェクト所有者の権限で実行されます。
ジョブ実行時のカレントディレクトリの指定
ジョブは、指定されたディレクトリへ移動後、実行されます。
ジョブは、ジョブネットを登録したプロジェクト所有者のホームディレクトリで実行されます。
ジョブの実行
ジョブを実行します。
実行時には、必要に応じて、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[環境変数]に登録されているシステムの環境変数が参照され、ユーザのログインシェルが実行されます。
ジョブの終了
実行中のジョブより、別のジョブをバックグラウンドで起動した場合、バックグラウンドで実行されているジョブの終了を待たずに、ジョブは終了します。
ジョブのログファイルの出力
出力情報ファイルは、データベースディレクトリ配下のworkディレクトリに作成され、その後、削除されます。
出力情報ファイルは、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シートの[ディレクトリ]に指定したディレクトリに出力されます。[ディレクトリ]に指定がない場合は、ジョブのプロジェクト所有者のホームディレクトリに出力されます。