関連する定義を流用する方法について説明します。
“3.8.1 定義ごとに流用する”場合、[編集]メニューの[貼り付け]を実行すると、コピー元のオブジェクトに加え、コピー元のオブジェクトから使用されていて、関連があるオブジェクトが複写対象として表示されます。[複写するオブジェクト]に表示されているオブジェクトをすべてチェックすることで、関連する定義を一括して複写することができます。
[選択をすべて解除]をクリックして、関連するオブジェクトを複写の対象から外すことで、コピー元のオブジェクトのみ複写することもできます。
以下の例では、コピー元のシーケンス“seq_01”と、“seq_01”に関連する2つのサービスエンドポイントが同時に複写されます。
図3.22 [オブジェクトの複写]ダイアログボックスで関連するオブジェクトを同時に複写する場合の画面例
メディエータファンクションは、複写先に同じ名前のメディエータファンクションが存在する場合、[複写するオブジェクト]に表示されません。
メディエータファンクションを使用しているシーケンスを複写対象としている場合、[複写するオブジェクト]に表示されているメディエータファンクションの[コピー元のオブジェクト]のチェックを外すことはできません。必ず、メディエータファンクションは同時に複写されます。
図3.23 [オブジェクトの複写]ダイアログボックスでメディエータファンクションも複写する場合の画面例
同時に複写することができるオブジェクトの関連の範囲について説明します。
同時に複写することができるオブジェクトの関連の範囲は、コピー元のオブジェクトの種類によって異なります。
各オブジェクトの関連の範囲は、以下のとおりです。
シーケンスに関連するオブジェクト
シーケンスを指定しているサービスエンドポイント(※1)
シーケンスで指定しているサービスエンドポイント、および指定しているサービスエンドポイントに関連するオブジェクト
シーケンスで指定しているルーティング、および指定しているサービスエンドポイントに関連するオブジェクト
シーケンスで指定しているメディエータファンクション
シーケンスで指定しているシーケンス、および指定しているシーケンスに関連するオブジェクト
サービス情報に関連するオブジェクト
サービス情報で指定しているシーケンス、および指定しているシーケンスに関連するオブジェクト
サービス情報で指定しているルーティング、および指定しているルーティングに関連するオブジェクト
ルーティングに関連するオブジェクト
ルーティングで指定しているシーケンス、および指定しているシーケンスに関連するオブジェクト
ルーティングで指定しているサービスエンドポイント、および指定しているサービスエンドポイントに関連するオブジェクト
※1:インバウンドサービス情報のプロパティで対象のシーケンスを指定している場合
コピー元にシーケンスを選択する場合、シーケンスを指定しているルーティングは関連するオブジェクトに含まれません。
オブジェクトを複写する際、コピー元のオブジェクトと別の名前で複写する方法について説明します。
[オブジェクトの複写]ダイアログボックスの[複写するオブジェクト]一覧に表示されたオブジェクトは、[新しい名前]に表示されたオブジェクト名で複写されます。[新しい名前]を[コピー元のオブジェクト名]と異なる名前にして複写することで、別名で複写することができます。
別名で複写した場合、[コピー元のオブジェクト]のチェックボックスをオン(チェックあり)にして同時に複写される他のオブジェクトで変更前の名前を使用している箇所は、すべて[新しい名前]に置き換えられて複写されます。[コピー元のオブジェクト]のチェックボックスをオフ(チェックなし)にして複写の対象外としたオブジェクトは、[新しい名前]による置き換えは行われません。
以下の例では、コピー元のシーケンス“seq_01”が、“seq_02”に名前が変更されて複写されます。また、同時に複写するサービス情報“outbound_soap_service”で“seq_01”の値を使用している箇所は“seq_02”に置き換えられます。
図3.24 [オブジェクトの複写]ダイアログボックスで別名を使用して複写する場合の画面例