作成した定義を、ISIサーバへ登録・配置する方法について説明します。
操作手順は、以下のとおりです。
ISIナビゲータービューをアクティブにし、ポップアップメニューの[サーバに登録]をクリックします。
⇒[サーバに登録]ダイアログボックスが表示されます。
ISIプロジェクト配下の定義にエラーが発生している場合、ポップアップメニューの[サーバに登録]はグレーで表示され、利用できません。ISI問題ビューに表示されているエラーの内容を参照し、定義を修正してください。
図3.13 [サーバに登録]ダイアログボックスの画面例
項目 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
接続先 | ISI運用管理コンソールが動作しているISIサーバのIPアドレスまたはホスト名を、半角英数字およびドット( . )で指定します。 | 必須 |
ポート番号 | ISI運用管理コンソールが動作しているISIサーバのポート番号を指定します。 | デフォルトは、ISIプロジェクトのプロパティで指定した値が表示されます。 |
ユーザID | 接続先サーバの運用環境へログインするためのユーザIDを指定します。 | 必須 |
パスワード | 接続先サーバの運用環境へログインするためのパスワードを指定します。 | 必須 |
登録方法 | 定義の登録方法を指定します。以下から選択します。
| デフォルトは、“更新”です。 |
運用環境へ定義を反映する | 定義を登録後、運用環境に定義を反映するかどうかを指定します。 | デフォルトは、“反映する”(チェックつき)です。 |
[実行]ボタン | ISIサーバに接続し、定義を登録します。 | |
[キャンセル]ボタン | 処理をキャンセルし、ダイアログボックスを閉じます。 |
接続先、ポート番号、ユーザID、パスワードを入力し、[実行]ボタンをクリックします。
運用環境に定義を反映する場合は、[運用環境へ定義を反映する]チェックボックスをオン(チェックつき)にしてください。
⇒定義がISIサーバに反映されます。
定義を登録しただけで定義配置を行っていない場合は、運用環境に定義変更の内容が反映されません。反映するためには運用環境上でesidefdeployコマンドを実行するか、再度[サーバに登録]ダイアログボックスを表示し[定義配置も実行する]チェックボックスをオン(チェックつき)にして実行ボタンをクリックしてください。
esidefdeployコマンドについては、“ISI リファレンス”を参照してください。
[登録方法]に“更新”または“全置き換え”を指定して定義を登録すると、ISIサーバの以下のリポジトリディレクトリ配下の定義ファイルすべてを上書きします。
“<INSDIR>\etc\repository\def”
“/opt/FJSVesi/etc/repository/def”
上書き時には、既存のすべての定義をバックアップします。バックアップした定義は、以下のディレクトリ配下に格納されます。
“<INSDIR>\var\temp\backup”
“/opt/FJSVesi/var/temp/backup”
【バックアップファイル名】
backupディレクトリ配下に、定義を登録したISIクライアントのIPアドレスごとにディレクトリが作成されます。以下は、IPアドレスが“10.10.10.100”のISIクライアントから登録した例です。
例)
“<INSDIR>\var\temp\backup\10.10.10.100”
“/opt/FJSVesi/var/temp/backup/10.10.10.100”
この配下に、“yyyyMMdd_HHmmssSSS.zip”(ミリ秒までの日時のzip形式)というファイル名でバックアップファイルが作成されます。
例)“20091025_094015234.zip”
バックアップファイルは、定義を登録したISIクライアントごとに最大10ファイルまで作成されます。
バックアップファイル作成時にすでに10ファイルあった場合、ファイル生成日時の最も古いバックアップファイルを消去した後に作成されます。
バックアップした定義は、esidefrestoreコマンドで復元できます。esidefrestoreコマンドについては、“ISI リファレンス”を参照してください。
キュー間転送定義は、[登録方法]で指定した内容にかかわらず、“全置き換え”で登録されます。
キュー間転送定義は、[定義配置も実行する]で指定した内容にかかわらず、以下の定義ディレクトリ配下に展開情報として登録されます。
“<INSDIR>\etc\def\quecnnct”
“/opt/FJSVesi/etc/def/quecnnct”
キュー間転送定義の登録時には、キュー間転送定義をほかの定義とは別にバックアップします。バックアップした定義は、以下のディレクトリ配下に格納されます。
“<INSDIR>\var\temp\backup\quecnnct”
“/opt/FJSVesi/var/temp/backup/quecnnct”
【バックアップファイル名】
キュー間転送用バックアップディレクトリ配下に、“host_yyyyMMdd_HHmmssSSS.csv”および“forward_yyyyMMdd_HHmmssSSS.csv”(ミリ秒までの日時)というファイル名でホスト定義シートと転送定義シートが作成されます。
例)“forward_20060425_094015234.csv”
バックアップファイルは、定義シートごとに最大10ファイルまで作成されます。
バックアップファイル作成時にすでに10ファイルあった場合、ファイル生成日時の最も古いバックアップファイルを消去した後に作成されます。
バックアップしたキュー間転送定義は、以下の手順で復元できます。なお、復元する場合は、シーケンス定義などほかの定義も同時に復元してください。
esiqctdelコマンドを実行し、登録されている全定義を削除します。
esiqctaddコマンドを実行し、バックアップされている各シートを登録します。
上記バックアップファイルとは別に、以下の場所にホスト定義シートと転送定義シートのバックアップファイルが作成されます。
“<INSDIR>\etc\def\quecnnct\seat_history”
“/opt/FJSVesi/etc/def/quecnnct/seat_history”
これは、ISI Studioとesiqctadd、esiqctdelコマンドを併用して定義登録を行う場合を考慮して作成しているバックアップファイルです。
esiqctadd、esiqctdelコマンドを使って定義を復元する場合に利用してください。キュー間転送定義の確認が完了した時点で、このバックアップファイルは削除してください。