データウェアハウスが倉庫とすれば、データマートは、スーパーマーケットに例えることができます。倉庫のデータを利用者の要求に合わせてコンパクトに整理し、利用者がそこに行けば、必要な情報をすばやく取り出すことができます。
データマート生成機能(以降、Martbuilderと、言い換えている場合もあります。)を利用することにより、データマートの適用に伴うデータベース設計の負荷を大幅に軽減することができます。
Martbuilderは、Symfoware Server、Oracle、またはSQL Serverに対する問い合わせや集計の結果を、データマートとして生成するための機能です。
Navigatorの問い合わせ、集計結果に多次元情報を付加して、リレーショナルデータベースのテーブル、多次元データベースなど、利用目的に応じたデータマートとして生成することができます。
Martbuilderを利用する事によって、従来アプリケーションプログラムを作成して行っていたデータマートの生成を、簡単なGUI操作で行うことができます。運用中に新しいデータマートが必要になった場合でも、迅速に対応することが可能です。
データマートの生成は、NavigatorのGUI、およびコマンドによるバッチ処理で行うことができます。また、マートバッチは、クライアント、サーバのどちらからでも起動することができます。
Martbuilderの機能
Martbuilderの主な機能を、以下に示します。
Martbuilderは、新規にデータマートを生成することができます。
データマートの生成では、Navigatorの辞書に生成したデータマートのテーブル情報を自動的に登録することができます。
データマートとして生成が可能な形態は、次のとおりです。
[自サイトのデータマート出力]
Symfoware Server、Symfoware Parallel Server、Oracle、またはSQL Serverデータベースに対してデータマートを生成することができます。
Essbaseサーバの多次元データベースを生成することができます。
[他サイトのデータマート出力]
他サイトの多次元データベース(Essbase)を生成することができます。
他サイトのSymfoware Server、Symfoware Parallel Server、Oracle、またはSQL Serverデータベースに対して、データマートを生成するためのCSV形式のデータ、およびSQL文を出力することができます。
出力したこれらのファイルは、ファイル転送などの通信ソフトで他サイトに転送し、データマートを生成することができます。
Martbuilderでは、すでに作成されているデータマートを更新することができます。
データマートの更新では、すでにデータベース上に存在するデータマートに対して、データの追加やデータの置き換えなどができます。
Martbuilderでのデータマートの作成や更新は、マートバッチで実行することもできます。
マートバッチは、Navigatorで作成した問い合わせファイルを、自動的に実行してデータマートを作成するためのユーティリティです。
データマート管理機能によってデータマート生成のログを取得することができます。
データマートを生成する管理者は、ログに基づいてデータマートを管理することができます。
管理できるのは、リレーショナルデータベースのデータマートです。