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Interstage Navigator Server9.2.0 概説書

8.1 データマート生成

データウェアハウスが倉庫とすれば、データマートは、スーパーマーケットに例えることができます。倉庫のデータを利用者の要求に合わせてコンパクトに整理し、利用者がそこに行けば、必要な情報をすばやく取り出すことができます。

データマート生成機能(以降、Martbuilderと、言い換えている場合もあります。)を利用することにより、データマートの適用に伴うデータベース設計の負荷を大幅に軽減することができます。

Martbuilderは、Symfoware Server、Oracle、またはSQL Serverに対する問い合わせや集計の結果を、データマートとして生成するための機能です。

Navigatorの問い合わせ、集計結果に多次元情報を付加して、リレーショナルデータベースのテーブル、多次元データベースなど、利用目的に応じたデータマートとして生成することができます。

Martbuilderを利用する事によって、従来アプリケーションプログラムを作成して行っていたデータマートの生成を、簡単なGUI操作で行うことができます。運用中に新しいデータマートが必要になった場合でも、迅速に対応することが可能です。

データマートの生成は、NavigatorのGUI、およびコマンドによるバッチ処理で行うことができます。また、マートバッチは、クライアント、サーバのどちらからでも起動することができます。

Martbuilderの機能

Martbuilderの主な機能を、以下に示します。

データマートの生成

Martbuilderは、新規にデータマートを生成することができます。

データマートの生成では、Navigatorの辞書に生成したデータマートのテーブル情報を自動的に登録することができます。

データマートとして生成が可能な形態は、次のとおりです。

データマートの更新

Martbuilderでは、すでに作成されているデータマートを更新することができます。

データマートの更新では、すでにデータベース上に存在するデータマートに対して、データの追加やデータの置き換えなどができます。

マートバッチ

Martbuilderでのデータマートの作成や更新は、マートバッチで実行することもできます。

マートバッチは、Navigatorで作成した問い合わせファイルを、自動的に実行してデータマートを作成するためのユーティリティです。

データマート管理機能

データマート管理機能によってデータマート生成のログを取得することができます。

データマートを生成する管理者は、ログに基づいてデータマートを管理することができます。

管理できるのは、リレーショナルデータベースのデータマートです。