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Interstage Navigator Server9.2.0 概説書

5.1 データモデルの概要

データモデルは、情報や情報の結びつきを表現する方法です。

一般的に、リレーショナルデータベースにデータを保持する場合には、保持するデータの冗長度を少なくするために、正規化と呼ばれる手法で、データを複数のテーブルに分けて格納します。複数のテーブルに分割されて格納されたデータは、データベースの問い合わせ時に、SQLコマンドなどでテーブルの処理方法(結合の方法など)を指定して利用されます。

分割されたテーブル間には、概念的な結合関係が存在します。通常、企業で扱われるようなデータには、テーブル全体に渡って、複雑な結合関係があります。

ところが、1回に行われる処理(レポート作成など)で扱われるテーブルだけを考えた場合には、結合関係およびデータの処理方法には一定のパターンがあります。これをデータモデルとよびます。

Navigatorは、OLAPツールとして必要とされる、代表的なデータモデルを、すべて網羅しています。さらに、他のOLAPツールでは使えないデータモデル(予算・実績型など)も、サポートしています。このため、集計・加工処理が、簡単な操作でできます。

Navigatorは、サポートしているデータモデルが多いため、多様なデータ構造に対して柔軟に対応することができます。

以降は、Navigatorで利用できるデータモデルの、代表的なパターンについて説明します。