ビジネス・プロセス実行機能を動作させるIJServerを作成します。
IJServerは、Interstage管理コンソール、またはisj2eeadminコマンドを使用して作成します。IJServerの作成方法については、Interstage Application Serverの“J2EE ユーザーズガイド”の“J2EEアプリケーションの運用”の“IJServerの作成”を参照してください。
IJServer定義の各設定は以下のとおりとしてください。その他の設定値については、初期値のままで問題ありません。
IJServer定義の詳細は、Interstage Application Serverの“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“J2EE編”の“J2EE運用コマンド”の“isj2eeadmin”の“IJServer定義ファイル”を参照してください。
設定項目 | IJServer定義ファイルのタグ名 | 設定内容 |
---|---|---|
ワークユニット名 | <IJServer><Name> | ビジネス・プロセス実行機能を識別する任意の名前を指定します。 |
ワークユニットタイプ | 該当なし | “IJServer”を指定します。 |
バージョン | <IJServer><Version> | 初期値のままとしてください(9.0)。 |
IJServerタイプ | <IJServer><Type> | 初期値のままとしてください(ONE)。 |
ワークユニット自動起動 | AutomaticStart | Interstage起動時にビジネス・プロセス実行機能を起動するかどうかを指定します。 |
HotDeployの使用 | <IJServer><HotDeploy> | 初期値のままとしてください(FALSE)。 |
クラスローダ関連の設定 | <IJServer><ClassLoader>配下 | 初期値のままとしてください(有効)。 |
プロセス多重度 | <IJServer><HotDeploy><ProcessConcurrency> | 初期値のままとしてください(1)。 |
リトライカウントリセット時間 | <IJServer><HotDeploy><RetryCountResetTime> | 運用に応じた任意の値を指定してください。 |
Javaバージョン | <IJServer><HotDeploy><JavaVersion> | 5.0を指定します。 |
JavaVMオプション | <IJServer><HotDeploy><JavaCommandOptions> | 業務に応じたオプションを指定してください。 |
Javaヒープ/Java Permanent領域不足時の制御 | <IJServer><HotDeploy><ReactivationOfProcessAtOutOfMemory> | 運用に応じて指定してください。 |
アプリケーション最大処理時間 | <IJServer><HotDeploy><ProcessingTime><MaximumProcessingTime> | ビジネス・プロセスの最大処理時間の監視時間を指定します。BPEL定義の内容や呼び出すWebサービスの処理時間など環境によってビジネス・プロセスの実行時間は異なりますので、実行する業務に応じた値を指定してください。 なお、本設定は、環境変数ESI_WSBPEL_TIMEOUTに設定する監視時間より大きい時間を設定してください。 |
アプリケーション最大処理時間超過時の制御 | <IJServer><HotDeploy><ProcessingTime><TerminateProcessModeForTimeout> | アプリケーション最大処理時間を経過してもビジネス・プロセスの実行が終了しない場合の動作を指定してください。 |
クラスパスの設定 | <IJServer><Common><ClassPaths><Location> | 以下のクラスパスを指定します。 /opt/FJSVesi/lib/esicore.jar:/opt/FJSVesi/lib/log4j-1.2.15.jar |
ライブラリパスの設定 | <IJServer><Common><LibrariesForApplication><Location> | 以下のライブラリパスを指定します。 /opt/FJSVesi/lib |
環境変数の設定 (ESI_WSBPEL_TIMEOUTの設定) | <IJServer><Common><EnvironmentVariables><Variable> | 環境変数ESI_WSBPEL_TIMEOUTにビジネス・プロセスの最大処理時間の監視時間を指定します。BPEL定義の内容や呼び出すWebサービスの処理時間など環境によってビジネス・プロセスの実行時間は異なりますので、実行する業務に応じた値を指定してください。 監視時間(単位:秒)は、0~2147483647の範囲で指定します。初期値は300秒です。環境変数ESI_WSBPEL_TIMEOUTの設定を行わなかった場合、および0を設定した場合、監視時間は初期値(300秒)となります。 |
ServletコンテナのIPアドレス | <IJServer><Web><IPAddress> | WebサーバとIJServerを別マシンで運用する場合、ServletコンテナがWebサーバコネクタとの接続に使用するIPアドレスを指定してください。 |
Servletコンテナのタイムアウト | <IJServer><Web><Timeout> | 運用に応じて指定してください。アプリケーション最大処理時間(MaximumProcessingTime)よりも大きな値を指定してください。 |
Servletコンテナの最大接続数 | <IJServer><Web><Connection><MaxConnection> | 同時処理数 最大値(ThreadConcurrency)以上の値を指定してください。 |
同時処理数最大値 | <IJServer><Web><ThreadConcurrency>配下 | ビジネス・プロセス実行機能の同時処理最大数を指定してください。 |
WebサーバのIPアドレス | <IJServer><Web><Www><AcceptedHosts>配下 | Webサーバとワークユニットを別マシンで運用している場合に指定してください。 |
Webサーバコネクタの送受信タイムアウト | <IJServer><Web><Www><Timeout> | 接続先側マシンのIJServerの環境設定で設定したアプリケーション最大処理時間(MaximumProcessingTime)よりも大きな値を指定してください。 |
Servletコンテナへの接続数の制限 | <IJServer><Web><Www><AllowedMaxConnections> | Servletコンテナひとつあたりの最大接続数を運用に応じて指定してください。 |
コネクタとServletコンテナ間のKeepAlive | <IJServer><Web><Www><AllowKeepAlive> | 初期値のままとしてください(TRUE)。 |
IJServer定義ファイルの例
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <Isj2eeIjserverDefinition> <IJServer> <Name>BpelServer</Name> <Common> <EnvironmentVariables> <Variable>EDI_WSBPEL_TIMEOUT=600</Variable> </EnvironmentVariables> <JavaVersion>5.0</JavaVersion> <JavaCommandOptions>-Xms16m -Xmx256m</JavaCommandOptions> <ProcessingTime> <MaximumProcessingTime>0</MaximumProcessingTime> </ProcessingTime> </Common> <Web> <Www> <WebServers> <WebServer> <Name>FJapache</Name> </WebServer> </WebServers> <Timeout>2147483647</Timeout> </Www> </Web> </IJServer> </Isj2eeIjserverDefinition>