ISIを利用して業務を構築・運用するために設計が必要な項目を説明します。
なお、項目の先頭の番号は、図中の番号と対応しています。
各項目を決定・確認したうえで、業務を設計・構築してください。
図1.1 設計で必要な項目
利用するサービスの選択、決定
サービス提供側から受け取る情報(業務追加の場合は、追加する情報)
例:氏名検索結果、会計サマリなど
サービス提供側へ処理を要求するトリガー
例:Web画面からの依頼、ほかのシステムからの呼出し
サービスの呼出し順
受け取った結果の処理方法(表示、保存、転送)
例:Web画面に表示、ファイルに保存、ほかのシステムへ転送
ISIの運用パターン
ISIの運用パターンについては、“ISI 解説書”を参照してください。
サービス利用側とISIサーバ間の通信方法の決定
ISIサーバとの同期タイプ(同期、非同期)
利用する連携方法
非同期の場合:SOAPのRPC機能(ISIのAPI、またはスタブ)、SOAPのメッセージング機能、ファイル転送、JMS(ISIのAPI)、JMS-R(ISIのAPIおよびキュー間転送)
同期の場合:SOAPのRPC機能(ISIのAPI、またはスタブ)、SOAPのメッセージング機能、.NET通信機能(SOAP(.NET))、RMI(ISIのAPI)、CORBA(スタブ)
利用する連携方法の設定情報
例:
SOAPのRPC機能の場合:ISIのURLなど
ファイル転送の場合:ファイル名など
ISIサーバとサービス提供側の間の通信方法の決定
サービスへの同期タイプ(同期、非同期)
既存の業務システムやERPと連携する場合の連携手段(ファイル転送、アダプタ作成など)
利用する連携方法
非同期の場合:SOAPのメッセージング機能、ファイル転送、JMS(ISIのAPI)、JMS-R(ISIのAPIおよびキュー間転送)
同期の場合:SOAPのメッセージング機能
利用する連携方法の設定情報
例:
ファイル転送の場合:ファイル名など
利用するサービスの共通フォーマット
サービス利用側で準備するデータ
サービス利用側のデータと、共通フォーマットの過不足
不足しているデータの対処方法(メディエータファンクションの利用、プログラムの作成)
Formatmanagerを利用したフォーマットの変換方法
メディエータファンクションの処理順序
共通メッセージの遷移(共通メッセージのヘッダ、ペイロードの組立て)
異常時の対処方法
Formatmanagerサーバのパラメタ(変換元データ、変換パラメタIDなど)
ペイロード操作
XML Emergerのパラメタ(対象のXML文書、取出し対象のタグ名など)
XML Validationのパラメタ(対象のXML文書、DTDまたはXML Schemaの作成・入手など)
XML Operationのパラメタ(対象のXML文書、追加・変更する内容など)
SOAP Operationのパラメタ(対象のSOAPメッセージ、追加・取得する内容など)
XML Converterのパラメタ(変換元のXML文書、XSLTスタイルシートファイルの作成・入手など)
FLAT Emergerのパラメタ(対象のFLAT文書、取出し位置、けた数など)
Interstage BPM Analytics連携のパラメタ(データの取出し元、取出し位置など)
List Creator連携のパラメタ(帳票名、出力先など)
Command Launcherのパラメタ(実行するコマンド、正常とみなす復帰値など)
File Operatorのパラメタ(読み込むファイル名、出力先のファイル名など)
プログラム呼出しのパラメタ(プログラムのパラメタなど)
サービスエンドポイント名の確認
共通メッセージへの設定内容(ペイロードの格納内容と入力元、ヘッダへの格納内容と入力元、特にサービスエンドポイント名)
メッセージング・プロトコルに応じた連携方法
同期・非同期などによるリソース調整の実施要否の決定
業務の分割単位の設計とISIサーバ名の決定
それぞれのISIサーバが動作するJVMに設定するJavaヒープ値の設計