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Interstage Service Integrator V9.2.0 解説書

5.8.2 CSV変換

CSV変換は、CSVファイルに格納されたデータをFormatmanagerの入力データとして使用したいとき、または、Formatmanagerの出力データをCSVファイルに格納したいときに使用します。
CSVファイルは、「カンマ区切り」、および「タブ区切り」をサポートしています。

カンマ区切りCSVファイル例

11.1,"Formatmanager",1234567890,1234,"あいうえお"

タブ区切りのCSVファイル例

11.1    "Formatmanager"  1234567890  1234    "あいうえお"

変換できるパターンは以下の表のとおりです。

フラットファイル→CSV(カンマ区切り)

CSV(カンマ区切り)→フラットファイル

フラットファイル→CSV(タブ区切り)

CSV(タブ区切り)→フラットファイル

「フラットファイル」とは、全フォーマット形式(一般フォーマット、複数一般フォーマット、伝票形式フォーマット、行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマット)の総称です。


フォーマット形式ごとの変換規則を以下に示します。

表5.36 フォーマット形式ごとの変換規則

フォーマット

フラットファイル-CSVファイルの変換規則

一般フォーマット

フラットファイル1レコードごとに、CSVファイル1行(改行)

複数一般フォーマット

フラットファイル1レコードごとに、CSVファイル1行(改行)

伝票形式フォーマット

フラットファイルのフォーマットが変わるたびに、CSVファイル1行(改行)→ヘッダレコードで1行、明細レコードで1行、…とカウント

行終端可変長フォーマット

フラットファイル1レコード(ヘッダ部+明細部)ごとに、CSVファイル1行(改行)

繰返し数指定可変長フォーマット

フラットファイル1レコード(ヘッダ部+明細部)ごとに、CSVファイル1行(改行)

さらに、フラットファイルの各属性が、CSVファイル上で、どう変換されるかを以下の表で示します。

表5.37 属性ごとのCSVファイル上の表記方法

属性

CSVファイル上の表記方法

X属性

“"”(ダブルクォーテーション)を前後に付加する。末尾の空白はカットする。

K属性

“"”(ダブルクォーテーション)を前後に付加する。末尾の空白はカットする。

B属性

10進数文字列(※)

H属性

“0x” + 16進数文字列(※)

N属性

先頭の空白をカットする。

9属性

N属性と同等の表記

C属性

“"”(ダブルクォーテーション)を前後に付加する。先頭の空白をカットする。

P属性

N属性と同等の表記

B属性、およびH属性を含むデータは、ワーニングが出力されます。

上記のダブルクォーテーションについては、任意の1バイト記号に変更することも可能です。

フラットファイル→CSVファイルの変換では、X属性、K属性、C属性の値は、“"”(ダブルクォーテーション)が先頭と末尾に付加されます。
CSVファイル→フラットファイルの変換では、項目の値は、“"”(ダブルクォーテーション)でくくられていてもいなくてもかまいません。
また、この括り文字は、Formatmanagerクライアントの[運用登録]画面の[CSV括り文字]項目に指定することで、ダブルクォーテーション以外の任意の文字(カンマ以外の記号文字)に変更することができます。

X属性のデータ内にカンマ文字がある場合は、そのカンマ文字を置き換えて入出力することができます。置き換える文字はFormatmanagerクライアントの[運用登録]画面の[カンマ置換文字]項目で、[CSV括り文字]で指定されている文字を除く記号文字を指定できます。

登録方法

[運用情報登録(CSV変換)]画面で、以下の内容を設定します。

設定方法の詳細は、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”、および“FEDIT/FL-TABLE チュートリアル”を参照してください。