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Interstage Service Integrator V9.2.0 解説書

5.3.4 部分指定時の扱い

条件設定、項目設定、計算設定は、主にほかの項目の値を参照して結果を設定(判断)します。参照項目の値は、全桁だけでなく「部分指定」が可能です。
また、設定(出力)する項目でも「部分指定」での出力が可能です。部分指定する際には、属性ごとに扱いが異なる場合や、小数点をまたぐ場合などの考慮が必要です。

以降では、そのルールについて説明します。

照項目を部分指定する場合

参照項目を部分指定するとは、以下のケースのことをいいます。

表5.11 参照項目を部分指定する場合のルール

属性

指定範囲

ルール

N属性、C属性

整数部だけ

符号なし整数として扱う。

小数部だけ

符号なし整数として扱う。

小数点をまたぐ

符号なし小数として扱う。

整数部+小数点

符号なし整数として扱う。

小数点+小数部

符号なし小数として扱う。

9属性

整数部だけ

符号なし整数として扱う。

小数部だけ

符号なし整数として扱う。

小数点をまたぐ

符号なし小数として扱う。

P属性

範囲指定不可。

B属性

範囲指定不可。(全桁を符号あり10進数に変換して扱う)

H属性

全桁指定/部分指定とも

4バイト以下の場合は16進数を10進数変換し、符号なし整数として扱う。
4バイトを超える場合は下位4バイトの16進数を10進数変換し、符号なし整数として扱う。

X属性、K属性

全桁指定/部分指定とも

内容をそのまま扱う(実際の小数点文字を小数点として扱う)

力項目を部分指定する場合

出力項目を部分指定するとは、以下のケースのことをいいます。

表5.12 出力項目を部分指定する場合のルール

属性

指定範囲

ルール

N属性、C属性

整数部だけ

結果の整数部を右詰めで出力。

小数部だけ

結果の整数部を右詰めで出力。

小数点をまたぐ

結果の絶対値を小数点の位置に合わせて出力。

整数部+小数点

結果の整数部を右詰めで出力。小数点は保証。

小数点+小数部

結果の小数部を左詰めで出力。小数点は保証。

9属性

整数部だけ

結果の整数部を右詰めで出力。

小数部だけ

結果の整数部を右詰めで出力。

小数点をまたぐ

結果の絶対値を小数点の位置に合わせて出力。

P属性

結果を小数点の位置に合わせて符号付きで出力。

B属性

結果の整数部(符号付き)を16進数に変換して出力。
小数点以下切り捨て。

H属性

全桁指定/部分指定とも

結果の整数部(絶対値)を16進数に変換して出力。
小数点以下切り捨て。

X属性、K属性

全桁指定/部分指定とも

結果を文字列に変換して出力。結果の整数部(符号付き)を文字列に変換して出力。K属性の場合は全角化あり。

目設定を部分指定する場合

項目設定の部分指定とは、以下のケースのことをいいます。

表5.13 項目設定を部分指定する場合のルール

すべて、部分指定で指定した値を、そのまま部分指定した範囲に出力します。
(小数点、符号についても、一切意識しません。)