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Interstage Service Integrator V9.2.0 解説書

5.3.1 ユーザ固有フォーマットの属性

ここでは、ユーザ固有フォーマットの属性について説明します。

性の種類

ユーザ固有フォーマットには、以下の属性を定義することができます。

表5.1 属性の種類

属性

内容

(1234を表す)

X属性

英数字文字列、およびマルチバイト文字

1234

K属性

2バイト文字(漢字など)

1234

B属性

ビット列(2進数)

(0000010011010010)

H属性

16進数

0x04D2

N属性

数値文字列(先頭空白詰め、または先頭0詰め)

□□1234
001234

9属性

ゾーン10進数

001234

C属性

数値文字列カンマ付き(先頭空白詰め、または先頭0詰め)

□1,234
01,234

P属性

パック10進数

0x012343

上記の例(1234を表す)は、以下のように表記しています。

号の表現

B属性、N属性、9属性、C属性、P属性は符号を表現することができます。以下に示す属性を指定することで、符号付きであることを表現します。

表5.2 符号の表現

属性

データ例(-1234を表す)

備考

B属性

(11111111111111111111101100101110)
0xFFFFFB2E

1の補数で表現
(4バイトの例)

N属性(符号有)

□□-1234(空白詰めの場合)
□□-1234(空白詰めで、+符号ありの場合)
-001234(0詰めの場合)
-001234(0詰めで、+符号ありの場合)

  

9属性(符号有)

000123T(0x30303031323354)

マイナスコード“5”のとき

C属性(符号有)

□-1,234(空白詰めの場合)
□-1,234(空白詰めで、+符号ありの場合)
-01,234(0詰めの場合)
-01,234(0詰めで、+符号ありの場合)

  

P属性(符号有)

0x0012345

マイナスコード“5”のとき

上記のデータ例(-1234を表す)は、以下のように表記しています。

正の整数の値について

正の整数を入力にする場合は、以下の形式で値が入っているようにしてください。正の整数を出力する場合は、以下の形式で値が出力されます。

表5.3 正の整数の値

属性名

桁数

(例:“1234”の扱い)

説明

X属性

8

1234□□□□

値は左詰め。右側空白詰め。

K属性

8

1234

値は2バイトにして左詰め。右側空白詰め。

B属性

4

0x000004D2

値は右詰め。左側0x00詰め。

H属性

8

0x00000000000004D2

値は右詰め。左側0x00詰め。

N属性(符号無)、空白詰め

8

□□□□1234

値は右詰め。左側空白詰め。

N属性(符号無)、0詰め

8

00001234

値は右詰め。左側0詰め。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号なし

8

□□□□1234

値は右詰め。左側空白詰め。

N属性(符号有)、0詰め、+符号なし

8

00001234

値は右詰め。左側0詰め。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり

8

□□□+1234

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。

N属性(符号有)、0詰め、+符号あり

8

+0001234

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1桁

8

□+1234.0

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。

N属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1桁

8

+01234.0

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。

9属性(符号無)

8

00001234

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“3”。左側0詰め。

9属性(符号有)

8

00001234

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“3”。左側0詰め。

9属性(符号無)、小数部1桁

8

00012340

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“3”。左側0詰め。

9属性(符号有) 、小数部1桁

8

00012340

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“3”。左側0詰め。

C属性(符号無)、空白詰め

8

□□□1,234

値は右詰め。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。

C属性(符号無)、0詰め

8

,001,234

値は右詰め。左側0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号なし

8

□□□1,234

値は右詰め。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、0詰め、+符号なし

8

,001,234

値は右詰め。左側0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり

8

□□+1,234

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、0詰め、+符号あり

8

+001,234

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1桁

8

+1,234.0

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1桁

8

+1,234.0

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

P属性(符号無)

8

0x0000000000012343

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“3”。左側0x00詰め。

P属性(符号有)

8

0x0000000000012343

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“3”。左側0x00詰め。

P属性(符号無)、小数部1桁

8

0x0000000000123403

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“3”。左側0x00詰め。

P属性(符号有) 、小数部1桁

8

0x0000000000123403

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“3”。左側0x00詰め。

上記の値(例:“1234”の扱い)では、以下のように表記しています。

負の整数の値について

負の整数を入力にする場合は、以下の形式で値が入っているようにしてください。負の整数を出力する場合は、以下の形式で値が出力されます。

表5.4 負の整数の値

属性名

桁数

(:“-1234”の扱い)

説明

X属性

8

-1234□□□

値は左詰め。右側空白詰め。左側先頭に符号。

K属性

16

-1234□□□

値は2バイトにして左詰め。右側空白詰め。左側先頭に符号。

B属性

4

0xFFFFFB2E

1の補数。値は右詰め。左側0x00詰め。

H属性

8

不可

H属性では設定不可。出力すると、“0x00000000000004D2”となる。

N属性(符号無)、空白詰め

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“□□□□1234”となる。

N属性(符号無)、0詰め

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“00001234”となる。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号なし

8

□□□-1234

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。

N属性(符号有)、0詰め、+符号なし

8

-0001234

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり

8

□□□-1234

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。

N属性(符号有)、0詰め、+符号あり

8

-0001234

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1桁

8

□-1234.0

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。

N属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1桁

8

-01234.0

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。

9属性(符号無)

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“00001234”となる。

9属性(符号有)

8

0000123T(0x3030303031323354)

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“5”。左側0詰め。

9属性(符号無)、小数部1桁

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“0000123T”となる。

9属性(符号有) 、小数部1桁

8

0001234P(0x3030303132333450)

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“5”。左側0詰め。

C属性(符号無)、空白詰め

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“□□□1,234”となる。

C属性(符号無)、0詰め

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“□□□1,234”となる。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号なし

8

□□-1,234

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、0詰め、+符号なし

8

-001,234

値は右詰め。数値の前に符号。左側0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり

8

□□-1,234

値は右詰め。数値の前に符号。数値の前に符号。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、0詰め、+符号あり

8

-001,234

値は右詰め。数値の前に符号。左側先頭に符号。残り0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1桁

8

-1,234.0

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1桁

8

-1,234.0

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

P属性(符号無)

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“0x0000000000012343”となる。

P属性(符号有)

8

0x0000000000012345

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“5”。左側0x00詰め。

P属性(符号無)、小数部1桁

8

不可

(符号無)では設定不可。出力すると“0x0000000000123403”となる。

P属性(符号有) 、小数部1桁

8

0x0000000000123405

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“3”。左側0x00詰め。

上記の値(例:“-1234”の扱い)では、以下のように表記しています。

数の表現

N属性、9属性、C属性、P属性は小数を表現することができます。
“小数部桁数”を指定することで、小数を表現します。

表5.5 小数の表現

属性

小数部桁数

データ例(123.4を表す)

備考

N属性

1桁

□123.4

明示的に小数点を表現

9属性

1桁

001234

暗示的に小数点を表現

C属性

1桁

□123.4

明示的に小数点を表現

P属性

1桁

0x012343

暗示的に小数点を表現

上記の例(123.4を表す)は、以下のように表記しています。

小数の値について

小数を入力にする場合は、以下の形式で値が入っているようにしてください。小数を出力する場合は、以下の形式で値が出力されます。

表5.6 小数の値

属性名

桁数

(:12.34”の扱い)

説明

X属性

8

12.34□□□

値は左詰め。右側空白詰め。小数点表示。

K属性

16

12.34□□□

値は2バイトにして左詰め。右側空白詰め。小数点表示。

B属性

4

不可

B属性では設定不可。出力すると、“0x0000000C”となる。

H属性

8

不可

H属性では設定不可。出力すると、“0x000000000000000C”となる。

N属性(符号無)、空白詰め

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□□12”となる。

N属性(符号無)、0詰め

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“00000012”となる。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号なし

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□□12”となる。

N属性(符号有)、0詰め、+符号なし

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“00000012”となる。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□+12”となる。

N属性(符号有)、0詰め、+符号あり

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“+0000012”となる。

N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“□□□+12.3”となる)
小数部2桁: □□+12.34
小数部3桁: □+12.340

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。小数点表示。

N属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“+00012.3”となる)
小数部2桁: +0012.34
小数部3桁: +012.340

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。小数点表示。

9属性(符号無)

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□□12”となる。

9属性(符号有)

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□□12”となる。

9属性(符号無)、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“00000123”となる)
小数部2桁: 00001234
小数部3桁: 00012340

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“3”。左側0詰め。小数点非表示。

9属性(符号有) 、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“00000123”となる)
小数部2桁: 00001234
小数部3桁: 00012340

値は右詰め。最終1バイトの上位4ビットが符号。このケースでは“3”。左側0詰め。小数点非表示。

C属性(符号無)、空白詰め

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□□12”となる。

C属性(符号無)、0詰め

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“,000,012”となる。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号なし

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□□12”となる。

C属性(符号有)、0詰め、+符号なし

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“,000,012”となる。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“□□□□□+12”となる。

C属性(符号有)、0詰め、+符号あり

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“+000,012”となる。

C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“□□□+12.3”となる)
小数部2桁: □□+12.34
小数部3桁: □+12.340

値は右詰め。数値の前に符号。左側空白詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

C属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“+00012.3”となる)
小数部2桁: +□□12.34
小数部3桁: +□12.340

値は右詰め。左側先頭に符号。残り0詰め。3桁ごとにカンマ。先頭がカンマになっても補正はなし。

P属性(符号無)

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“0x0000000000000123”となる。

P属性(符号有)

8

不可

小数部桁数の指定なしでは設定不可。出力すると、“0x0000000000000123”となる。

P属性(符号無)、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“0x0000000000001233”となる)
小数部2桁: 0x0000000000012343
小数部3桁: 0x0000000000123403

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“3”。左側0x00詰め。小数点は非表示。

P属性(符号有) 、小数部1桁~3桁

8

小数部1桁: 不可(出力すると“0x0000000000001233”となる)
小数部2桁: 0x0000000000012343
小数部3桁: 0x0000000000123403

値は右詰め。最終4ビットは符号。このケースでは“3”。左側0x00詰め。小数点は非表示。

上記の値(例:“1234”の扱い)では、以下のように表記しています。