ISIが提供する高信頼性機能により、サービス連携時のメッセージ保証を実現します。
メッセージ蓄積機能
ISIは、受信したメッセージ、および送信したメッセージを、データベースに蓄積することでメッセージの永続性を保証します。これにより、ISIの処理中にエラーが発生したメッセージや、連携先のサービスやシステムが消失した送信済みのメッセージをISIから再送信することができます。
順番保証機能
相手サービスによっては、エントリーされた順番にメッセージを渡さなければならない場合があります。例えば、登録メッセージと取消メッセージが逆転すると、両方ともエラーになってしまう場合などです。
ISIでは1つのサービスに対して1つのキューを割当て、キュー単位でメッセージの送信順番を保証します。
クラスタリング
ハードウェアやソフトウェアの不測の事態によって、業務が長時間停止することがあります。例えば、ハードウェアや各種ソフトウェアに異常によりシステムダウンに陥った場合、原因を取り除くのに時間がかかり、業務の再開が遅れることが考えられます。
ISIは、クラスタリングへの対応により、システムの信頼性をより高めることができます。
ISIが稼動するサーバで処理の継続が不可能な障害が発生しても、そのサーバの処理をほかのサーバに短時間で切り替え、業務への影響を最小限に抑えることができます。
ほかのサーバへ切り替わっても、処理中のデータを消失したり、順番保証機能を利用している場合は、メッセージの順番を逆転したりすることなく、運用を再開できます。
Microsoft Cluster Service(MSCS)を利用したクラスタリングに対応します。
PRIMECLUSTERを利用したクラスタリングに対応します。
負荷分散
負荷分散装置を利用することで、サービス利用側からISIを負荷分散することや、ISIから呼び出すサービス提供側を負荷分散することができます。ISIで負荷分散が可能な通信プロトコルは以下のとおりです。
HTTPプロトコル
IIOPプロトコル
HTTPはSOAPのトランスポートプロトコル、IIOPはCORBAのプロトコルです。
負荷分散により複数台のサーバで処理を並列化することで、システム全体の負荷を均一にし、安定した運用ができます。また、異常が発生したサーバを切り離すことで、残りのサーバで運用を続けることができます。