ISIが提供するメッセージング機能により、インタフェースの異なる業務システムや業務アプリケーションなどをサービス化し、標準技術を使用してサービス同士を接続できます。サービス化できない場合でも、アダプタを利用することで既存資産を活かしながらサービス同士を接続できます。
サービス連携のための接続方式
ISIは、サービスとサービスを接続するために、次の接続方式を提供しています。
以下の接続方式には標準アダプタを提供しています。
SOAP(Simple Object Access Protocol 以降、SOAPと略します)
CORBA(Common Object Request Broker Architecture 以降、CORBAと略します)
ファイル転送
データベース連携
MQD(Message Queue Director 以降、MQDと略します)
以下の接続方式を利用するにはアプリケーションの開発が必要です。
RMI(Remote Method Invocation 以降、RMIと略します)
JMS(Java Message Service 以降、JMSと略します)
JMS-R(JMS-Rは富士通の高信頼な非同期メッセージ機能です)
ルーティング機能
ルーティング機能は、ISIが受信したメッセージや実行中のメッセージ内の値によって、実行する処理(シーケンス)や呼び出すサービスを変更できます。
ルーティングには、”インバウンドルーティング”、”アウトバウンドルーティング”、”シーケンスルーティング”の3種類があります。
同報機能
1か所から受け取ったメッセージを、複数のあて先に送信したい場合、ISIの同報機能を使用することで実現できます。
例えば、マスタデータの更新情報を、複数の関連部署に同時に送信したい場合に利用できます。
キュー間転送機能
キュー間転送は、2つのキューがそれぞれ別のサーバにある場合、どちらかのキューに格納したメッセージを、確実に相手側のサーバのキューに転送する機能です。
キュー間転送機能の主な機能は、以下のとおりです。
サーバ間の転送でメッセージを保証します。通信エラーなどが発生した場合、双方にメッセージが残ったり、双方から同時にメッセージが削除されることはありません。受信側のキューへメッセージを格納するまで、送信側のキューのメッセージは削除されません。
サーバ間のメッセージ転送処理を簡単に構築できます。ISIやアプリケーションによって、自サーバのキューにメッセージを格納するだけで、相手サーバに自動的に転送されます。通信エラー時の特別な処理などの開発が不要です。
相手側サーバがダウンしたりキューが停止した場合でも、自サーバのキューにメッセージが蓄積されます。したがって、相手側サーバの運用に影響を受けることなく、自サーバのアプリケーションを運用できます。相手側サーバが復旧すると、自動的にメッセージ転送は再開されます。