イベント発生時にポップアップメッセージで通報するためには、以下の設定が必要です。
[アクション環境設定(詳細)]-[アクション実行先]
[アクション定義(詳細)]-[ポップアップ]
ポップアップメッセージの実行先を設定する
UNIXサーバでポップアップメッセージを実行する場合は、アクション実行先にWindows(R)コンピュータを指定します。
ポップアップメッセージをUNIXのサーバでアクションの実行先をWindows(R)コンピュータにする場合、または別のWindows(R)コンピュータで実行する場合、[アクション環境設定(詳細)]ダイアログボックスの[アクション実行先]で、アクションを実行するホスト名を設定します。
指定した実行先が下記のWindows OSの場合、以下のユーザでログオンしてください。ログオンした場合に実行できます。
対象のWindows OS:
Windows 7
Windows Vista
Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems
Windows Server 2008 Foundation
Windows Server 2008 R2
ログオンするユーザ:
運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバ、運用管理クライアント
DmAdmin、DmOperation、DmReferenceグループに所属しているユーザ
クライアント
Authenticated Usersグループに所属しているユーザ
OSを起動するだけでアクションを実行するには、自動ログオンの設定をしてください。
アクションを定義する
[アクション定義(詳細)]-[ポップアップ]ダイアログボックスで、以下の設定を行います。
[ポップアップメッセージによる通知を行う]チェックボックスをチェックして、ポップアップメッセージ通知の詳細について設定します。
宛先は、複数指定することができます。宛先を複数指定した場合、[宛先リスト]の先頭から順に通報が行われます。
[宛先リスト]でマウスを右クリックしても、追加/変更/削除のポップアップメニューを表示できます。
ポップアップに表示する送信文字列には、文字列を128バイト以内で指定します。“%MSG”、“%DATE”、または“%HOST”を指定すると、以下のように置き換えられます。なお、置き換えた後、128バイトを超える部分は送信されません。
%MSG : 発生したメッセージに置き換えられます。
%DATE : メッセージが発生した日時に置き換えられます。
%HOST : メッセージが発生したホスト名に置き換えられます。
“%MSG”、“%DATE”、“%HOST”を使用する場合は、%の前および、それぞれの文字列の後に半角の空白が必要です。また、“%MSG”で渡されるメッセージは、メッセージ監視アクションのメッセージの編集に指定したスクリプトで編集する前のメッセージです。
[アクション環境設定]の呼び出し方法については、“アクションを定義する”の“[アクション環境設定]の呼び出し方法”を、[アクション定義(詳細)]の呼び出し方法については“[イベント定義/アクション定義]の呼び出し方法”を参照してください。
注意
宛先にIPアドレスを指定することはできません。[コンピュータ名またはユーザ名]、[ドメイン名]のどれかを指定してください。
ポップアップメッセージを表示するコンピュータがWANで接続された先のコンピュータの場合は、ホスト名検索でタイムアウトが発生し、ポップアップメッセージが表示されない場合があります。WANで接続された先のコンピュータは指定しないでください。
ポップアップメッセージによるユーザへの終了通知は、サーバおよび通知先のコンピュータで“Messenger サービス”が起動し、ログオンしている必要があります。通知先のコンピュータが下記のWindows OSの場合、以下のどちらかの製品がインストールされている必要があります。
対象のWindows OS:
Windows 7
Windows Vista
Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems
Windows Server 2008 Foundation
Windows Server 2008 R2
インストールされている必要のある製品:
Systemwalker Centric Manager
クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]
運用管理クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]
業務サーバ(エージェントライセンス、イベント監視エージェントライセンス)
部門管理サーバ
運用管理サーバ
Systemwalker Operation Manager
アクション実行ログを出力する
mpaosactrev(アクション実行履歴の表示コマンド)を実行すると、アクション実行履歴ファイルに、以下の形式で表示されます。
時刻 番号 POPUP アクション管理番号 処理 [HOST=実行先 ADDR=コンピュータ名] |
項目は、以下の値を表しています。
項目名 | 値 |
---|---|
時刻 | 出力したアクションの情報の処理を行った日時 |
番号 | イベント監視の条件定義と比較したイベントのサービスを起動してからの通番です。 |
アクション管理番号 | アクションを管理する番号を表示します。[アクション管理]画面の[管理番号]と一致します。 |
処理 | 以下のどれかになります。 REQUEST: START: NORMAL: DELETE: ERROR: |
HOST=実行先 | 処理が“START”の場合に、ポップアップを実行したアクション実行先ホスト名を表示します。 |
ADDR=コンピュータ名 | 処理が“START”の場合に、ポップアップメッセージを送信したコンピュータ名を表示します。コンピュータ名が複数ある場合は、“,”で区切って表示します(最大5個)。 |
注意事項
ポップアップメッセージを送信すると、システムログに以下のイベントが出力されます。このイベントの説明には、ポップアップメッセージに送信するメッセージが出力されます。%MSGを使用してポップアップメッセージを送信した場合、イベントを監視する条件にメッセージで特定する条件を設定していると、以下のイベントと一致することになり、アクションの実行がループする場合があります。監視する条件を見直すか、同一アクションの抑止機能を設定してください。
イベントログの種類: | システムログ |
---|---|
ソース: | Application Popup |
イベントID: | 26 |
ポップアップメッセージアクションは未起動コンピュータや登録されていないコンピュータ名を宛先に設定した場合、ポップアップメッセージによる通知は行われませんが、アクションは正常終了します。
また、LANケーブルが接続されていないなどの通信異常の場合も、同様にポップアップメッセージによる通知は行われませんが、アクションは正常終了します。
ポップアップメッセージアクションが正常終了となるにもかかわらず、ポップアップメッセージが通知されない場合は、[アクション環境設定]ダイアログボックス-[アクション実行先]で指定したホスト上でWindows(R)の“NET SEND”コマンドを実行し、ポップアップメッセージの通知ができる環境が整っていることを確認してください。