資源配付をクラスタサービスとして運用するために、プライマリノードで行う設定について説明します。
システム定義の登録内容の変更
以下のコマンドを実行し、システム定義の登録内容を変更します。drmsmdfy(DRMS管理ファイルの管理情報変更コマンド(サーバ用))の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
/opt/systemwalker/bin/drmsmdfy -a sys -k own -s OWNのシステム名 -n [論理IPアドレス|論理ホスト名] |
DRMS編集ファイルのnametypeオプションの値が“IP”の場合は、論理IPアドレスを、“HOST”の場合は、論理ホスト名を指定します。指定する値は、業務サーバの上位サーバの/etc/hostsファイルに定義した論理ホスト名、または論理IPアドレスと同一にしてください。
DRMS編集ファイルの詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
資源配付用のクラスタセットアップ
以下の手順で、クラスタ環境を構築します。
注意
論理ホスト名リソースは、資源配付のクラスタセットアップを行う前に登録を完了しておくことが必要です。
Systemwalker Centric Managerを停止します。
以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
共有ディスクがマウントされているか確認します。
共有ディスクがマウントされていない場合は、以下のコマンドを実行し共有ディスクをマウントしてください。
[MC/ServiceGuardを使用する場合]
デバイス:/dev/vg02/lvol1
マウントポイント:/disk1
上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。
vgchange -c y /dev/vg02 |
[HACMPを使用する場合]
varyonvg ボリューム名 |
[MC/ServiceGuard、HACMP以外を使用する場合]
mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント |
資源配付のクラスタセットアップコマンドを実行します。
[MC/ServiceGuard以外を使用する場合]
共有ディスクのマウントポイント:/share
論理IPアドレス:1.1.1.1
論理IPアドレスに割り当てたホスト名:cluster-host
上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。
/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -s -m /share -i 1.1.1.1 -h cluster-host -k Primary |
[MC/ServiceGuardを使用する場合]
共有ディスクのマウントポイント : /disk1
論理IPアドレス : 1.1.1.1
論理IPアドレスに割り当てたホスト名 : cluster-host
運用系ノードのホスト名 : pri
待機系ノードのホスト名 : sec
共有ディスクのボリュームグループ名 : vg02
共有ディスクの論理ボリュームのパス : /dev/vg02/lvol1
サブネットアドレス : 255.255.255.0
上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。
/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -s -m /disk1 -i 1.1.1.1 -h cluster-host -k Primary -P pri -S sec -V vg02 -L /dev/vg02/lvol1 -N 255.255.255.0 |
共有ディスクをアンマウントします。
umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント |
共有ディスクボリュームを非活性化します。
[HACMPの場合]
varyoffvg ボリューム名 |