Systemwalker Centric Managerでは、運用管理サーバ自身の監視、運用管理サーバへ配付を行うことができます。
クラスタシステムを利用した場合、運用系、待機系でそれぞれ機能に制限があります。
運用系から運用系自身に対して使用できる機能と、運用系から待機系に対して使用できる機能を以下に示します。
それぞれの監視機能については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”を参照してください。
機能名 | 運用系自身 | 運用系から見た待機系の監視/機能 | 説明 |
---|---|---|---|
イベント監視 | ◎ | △ | 運用系が発生するイベントを運用系で監視できます。 |
ログファイル監視 | × | × | 運用管理サーバではログファイルの監視はできません(共有ディスク上のファイルも含む) |
稼働状態の監視 | ◎ | ◎ | 通常のシングル環境と同じように使用することができます。 |
ノード検出 | ◎ | ◎ | 通常のシングル環境と同じように使用することができます。(注) |
HUB接続状態の表示 | ◎ | ◎ | 通常のシングル環境と同じように使用することができます。 |
MIB監視 | ◎ | ◎ | 通常のシングル環境と同じように使用することができます。 |
サーバ性能監視 | 〇 | × | ポリシーを運用系、待機系でそれぞれ作成し、配付することで、運用系のサーバ性能を運用系で監視できます。 |
ネットワーク性能監視 | ◎ | × | 運用系で運用系の論理インタフェースのネットワーク性能を監視できます。 |
アプリケーション管理 | 〇 | × | ポリシーを運用系、待機系でそれぞれ作成し、配付することで、運用系から運用系のアプリケーションの稼働状態、性能を管理できます。 |
ポリシー配付 | ◎ | × | 運用系で、運用系のポリシーを適用できます。 |
資源配付 | × | × | クラスタシステムの運用管理サーバへは、資源配付はできません |
強制配付 | × | × | クラスタシステムの運用管理サーバへは、強制配付はできません |
資源の適用 | △ | △ | 共有ディスクへだけ資源の適用ができます。 |
アプリケーション配付 | × | × | クラスタシステムの運用管理サーバへは、アプリケーション配付できません。 |
インベントリ収集 | × | × | クラスタシステムの運用管理サーバからインベントリ情報を収集することはできません。 |
デーモン起動抑止 | 〇 | 〇 | 使用しない機能の起動を抑止します。 |
保守情報収集ツール | 〇 | 〇 | トラブル時に保守情報を収集します。 |
プロセス監視 | 〇 | 〇 | プロセスに異常が発生した場合のフェールオーバ対象の機能を指定できます。 |
セルフチェック | × | × | 運用系の異常は、運用系で検知できません。 |
リモート操作 | × | × | |
リモートコマンド | ◎ | × | 運用系でリモートコマンドを使用できます。運用系から待機系のリモートコマンドを実行できません。 |
スクリプト | ◎ | △ | スクリプトを使用します。 |
運用形態名での運用 | × | × | 運用管理サーバを運用形態名で監視運用することはできません。 |
メッセージ返答要求・応答 | × | × | 運用系でメッセージ返答要求を行い、その後フェールオーバが発生すると、応答操作を行うことはできません。 |
ソフトウェア修正管理 | × | × | クラスタシステムの運用管理サーバから修正の適用状況を監査することはできません。 |
サーバアクセス制御 | ◎ | ○ | 待機系へのポリシーの配付、適用はできません。 |
◎:通常のシングル環境と同じように使用することができます。
○:通常のシングル環境と同じように使用することができますが、クラスタシステム用の設定が必要です。
△:一部制限があります。
×:使用できません。
注)条件により、論理インタフェースが独立したノードとして検出されます。