各サンプルスクリプトで、ユーザが編集可能な部分は以下の3種類です。
プロシジャ名
動作定義パート
可変情報操作処理
サンプルスクリプト中の、編集可能箇所の開始と終了部分には、以下のコメントが付加されています。
[開始]
# User customize area start-----------------------------------------
[終了]
# User customize area end-------------------------------------------
また、開始部分にはその部分の編集内容および、関連する変数の意味がコメントとして書かれています。
実際に編集するときには、各サンプルスクリプトに記載されているコメントに従い、必要な変数に値を設定してください。
プロシジャ名
メッセージ監視アクション型、およびライブラリ型のサンプルをもとに、スクリプトを作成する場合、そのプロシジャ名を作成規約に従って任意に変更することができます。
例:プロシジャ名を“UsrTextChange”に設定する
#プロシジャ名設定 set ProcName UsrTextChange
動作定義パート
動作の静的なパラメタに相当する情報(コリレーションの回数、間隔、変換テキストなど)をスクリプト内の1箇所に集中的に記述し、その箇所を定義パートとします。
動作定義パートは、単独定義型と複数定義型の2種類があり、サンプルスクリプトではその特性に応じて使い分けています。
単独定義型
スクリプトの動作パターンを記述する形式。
動作のパラメタとなる情報を手続き部で使用する変数に直接設定します。
例:コリレーション動作定義
# コリレーションカウント数(イベント数)設定 set CorNum 10 # コリレーションタイムアウト値(ミリ秒)設定 set Timer 3600000
単独定義型の場合、動作パターンの種類の数だけスクリプトを作成し、どの動作パターンを使用するかは、呼び出し元で判断、切り分けをします。
複数定義型
複数のデータをテーブル化して定義する形式。
定義は、識別キーとそれに対応する値の2つ一組で行い、これを必要なデータの個数分定義します。
例:テキスト変換情報定義
# イベントテキスト変換設定 set msg ""001"" set OutTextFormat($msg) {%s: %sが正常起動しました} set msg ""002"" set OutTextFormat($msg) {%s: %sが正常終了しました} set msg ""003"" set OutTextFormat($msg) {%s: %sが異常終了しました}
複数定義型により、異なる複数の動作パターンを1つのスクリプトで持ち、どの動作パターンを使用するかは、この定義を利用するスクリプトの可変情報操作処理内で識別キーを決定することで切り分けられます。
可変情報操作処理
動作の動的なパラメタに相当する情報(コリレーションのキー情報、定義キーなど)の切り出し、編集処理を可変情報操作処理とします。
可変情報操作処理では、下記のコマンドを除き、Systemwalkerスクリプトの任意のコマンド・制御文が使用できます。
return コマンド
exit コマンド
各コマンド・制御文の詳細は、“Systemwalkerスクリプトで使用するコマンド・制御文”を参照してください。
注意事項
運用管理サーバがUTF-8環境でポリシー配付先がUTF-8以外の場合、スクリプトの記述で以下の文字を入力すると配付した先の文字コードに正しく変換されずに配付される場合があります。以下の文字を使用しないでください。
機種依存文字
以下の文字
― ~ ∥ ¢ £ ¬
など