機能説明
運用管理サーバにメッセージの通知のみを行います。ORMRequest()APIによる返答要求メッセージの前後に、関連メッセージを通知する場合に使用します。
呼び出し形式
#include " ORMessage.h" int ORMMessage (char *apname, char *msg)
パラメタ
要求元名(任意の文字列)を示す文字列です。最終文字のNULL文字を含め、最大文字数は32バイトです。指定可能な文字は半角英数字のみです。なお、要求元名には、1バイト以上の文字列を、必ず設定する必要があります。
NULLで終わるメッセージ文字列です。最大文字数はNULL文字を含めて1024バイトです。なお、メッセージ文字列には、1バイト以上の文字列を必ず設定する必要があります。
復帰値
正常終了しました。
パラメタエラーが発生しました。
Open ReplyMessageサービスがユーザ要求により停止しました。
Open ReplyMessageサービスと接続できません
Open ReplyMessageサービスへの送信はできませんでした。
Open ReplyMessageサービスからの応答を受信できませんでした。
Open ReplyMessageサービスの緩和停止中のため受け付けできません。
予期せぬエラーが発生しました。
参照
以下のメッセージ返答要求・返答APIを参照してください。
API格納場所
Solaris | /usr/lib |
Linux | /usr/lib |
INCLUDE格納場所
Solaris | /usr/include |
Linux | /usr/include |
実行に必要な権限/実行環境
環境: 運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
注意事項
メッセージのエラー種別は、情報となります。そのため、監視イベント一覧画面には、このAPIで発行されたメッセージは表示されません。メッセージ一覧画面に表示されます。以下にメッセージフォーマットとメッセージの形式を示します。
メッセージフォーマット
SWORM : INFO: 要求元 メッセージ
メッセージの形式
ラベル:SWORM 重要度:一般 エラー種別:情報 監視イベント種別:システム
メッセージ、および応答内容の文字コードはシステムに設定されているロケールの文字コードを使用します。
COBOLからのCALL命令を用いたAPI呼び出しはCOBOL97仕様以降のCOBOLに対応しています。
使用例
C言語によるプログラム例
オペレータに『返答文字列にエラーが発生しました。』というメッセージをORMSampleというサーバプログラムから発行します。
//ORMSample.c(サーバプログラム) int main(int argc, char **argv){ ret = ORMMessage ( "ORMSample", /* 要求元名 */ "返答文字列にエラーが発生しました。" ); /* メッセージ */ }
COBOLによるプログラム例
APP1.cob(サーバプログラム)は、オペレータに『返答文字列にエラーが発生しました。』というメッセージをAPP1というサーバプログラムから発行します。
*APP1.cob(サーバプログラム) 000010 IDENTIFICATION DIVISION. 000020 PROGRAM-ID. APP1. 000030 ENVIRONMENT DIVISION. 000040 DATA DIVISION. 000050 WORKING-STORAGE SECTION. 000060 01 CALLINFO. 000070 03 SUB-PG PIC X(256). *API名 000080 03 APNAME PIC X(32). *呼び出し元AP名 000090 03 MSG PIC X(1024). *表示メッセージ 000100 03 RETURNVALUE PIC S9(09) COMP-5 VALUE 0. *API復帰値 000110 PROCEDURE DIVISION. 000120*初期化部 000130 INITIALIZE CALLINFO. 000140 MOVE "ORMMessage" TO SUB-PG. *API名のセット 000150 MOVE LOW-VALUE TO SUB-PG(11:). *終端文字のセット 000160 MOVE "APP1" TO APNAME. *呼び出し元AP名のセット 000170 MOVE LOW-VALUE TO APNAME(5:). *終端文字のセット 000180 MOVE "返答文字列にエラーが発生しました。" TO MSG. *メッセージのセット 000190 MOVE LOW-VALUE TO MSG(35:). *終端文字のセット 000200*API呼び出し 000210 CALL SUB-PG *API呼び出し 000220 USING 000230 BY REFERENCE APNAME 000240 BY REFERENCE MSG 000250 RETURNING RETURNVALUE 000260 END-CALL. 000270 STOP RUN.