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Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド

4.41 Mp_SendEMail2()関数

機能説明

E-mailの送信を要求します。

呼び出し形式

long Mp_SendEMail(unsigned char *AppName,MpAddress *AddressList,
int nAddressList,MpDataList *MailData, int nMailData,
char *FromAddress,unsigned char *MailTitle char *SMTPServer,
char *sCommand,int fAppendFileDelete)

パラメタ

AppName:

呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。
アプリケーション名は64バイト以内で指定します。

AddressList:

あて先情報構造体(MpAddress)のアドレスを指定します。
複数指定する場合は、配列で指定します。

nAddressList:

AddressListに指定したアドレスの数(配列数)を指定します。

MailData:

メール送信データ情報構造体(MpDataList)のアドレスを指定します。複数のデータを送信する場合は、配列で指定します。

nMailData:

MailDataに指定した配列数を指定します。

FromAddress:

メール送信元のメールアドレスを指定します。
NULLを指定した場合は、省略値を使用します。

MailTitle:

メールのタイトルを指定します。

SMTPServer:

SMTPサーバ名を指定します。
NULLを指定した場合は、省略値を使用します。

sCommand:

送信する前に実行するコマンド(フルパス、オプションを含む文字列)を指定します。
NULLを指定した場合は、コマンドを実行しません。

fAppendFileDelete:

メール送信後、添付ファイルを削除する場合に、“1”を指定します。

構造体の説明

あて先情報構造体(MpAddress)の形式

typedef struct MpAddress_tag {
    int type :
    unsigned char *address ;
    char *addrid ;
} MpAddress ;
type:

addressに指定したアドレスの種別を指定します。

TYPE_ADDRESS:

送信先のメールアドレスです。

TYPE_NAME:

あて先名です。

address:

メールアドレスまたはあて先名のアドレスを指定します。

addrid:

TYPE_NAMEを指定した場合に、あて先名に対応する利用者管理の利用者コードのアドレスを指定します。

メール送信データ情報構造体(MpDataList)の形式

typedef struct MpDataList_tag {
    int type ;
    unsigned char *data ;
} MpDataList ;
type:

dataに指定するデータの種別を指定します。

TYPE_LMEMORY:

メモリデータです。

TYPE_FILENAME:

ファイル名です。

TYPE_TEMPFILE:

ファイル名(メール送信が正常終了した後、アクション管理がファイルを削除する)です。

data:

TYPE_LMEMORYの場合は、1028バイト以内でメモリデータを指定します。TYPE_FILENAME、およびTYPE_TEMPFILEの場合は、260バイト以内で送信するファイル名を指定します。
送信するファイル名は、“:”で区切って30個まで指定できます。

参照

アクション管理のAPI”を参照してください。

復帰値

0以上:

正常。

負の値:

エラー。

MPACT_PARAMERR:

パラメタエラーです。

パラメタに誤りがないかを確認してください。

MPACT_NOMEMORY:

メモリ不足です。

ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。

MPACT_NOTADDRESS:

有効なメールアドレスがありません。

あて先情報構造体(MpAddress)に指定した address に誤りがあります。正しいあて先名に変更してください。

MPACT_NOTMOVE:

アクション管理サーバが起動されていません。

サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。

MPACT_COMFAIL:

アクション管理サーバとの通信に失敗しました。

サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。

MPACT_SYSERR:

アクション管理サーバでエラーが発生しました。

イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_NOTDLL:【Windows】

アクション要求用DLLがロードできません。

アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dll(64bit版の場合はf3crhxac_64.dll)が、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin

ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_EXCEPT:【Windows】

不当な領域のアドレスが指定されました。

内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。

MPACT_ACCESSERR:

指定されたファイルには必要なアクセス権がありません。

送信するファイルのアクセス権(読み込み権)の有無を確認し、読み込みが可能な状態にしてください。

API格納場所

アクション管理のAPI”を参照してください。

備考

使用例

E-mail送信APIの使用例を以下に示します。

【Windows版】

#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName = "E-Mail送信API" ;  // 依頼元アプリケーション名
unsigned char *CmdName = "C:\\GetLog.bat" ;  // 送信前実行コマンド名
MpAddress addr[2] ;                         // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
MpDataList data[2] ;
int ndata;
char *FromAddr         = "Systemwalker@fujitsu.co.jp" ;  // 送信先アドレス
unsigned char *Title   = "System Report" ;               // メールタイトル
char *SMTPSrv          = NULL ;                          // 省略値を使用
long lrc ;

addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;                            // ユーザ operatorとuser01に
addr[0].address = "operator@fujitsu.co.jp" ;             // メッセージを送信する
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;                 
addr[1].address = "user01 @fujitsu.co.jp" ;
naddr = 2 ;

data[0].type = TYPE_LMEMORY ;                            // 送信データの設定
data[0].data = "異常が発生しました。\r\n詳細は添付ファイルを参照してください。\r\n" ;
data[1].type = TYPE_FILENAME ;
data[1].data = "C:\\temp\\ERR001.LOG" ;
ndata = 2 ;

lrc = Mp_SendEMail2(AppName,addr,naddr,data,ndata,FromAddr,Title,SMTPSrv,CmdName,1) ;
if ( lrc < 0 ) {
  /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */

【UNIX版】

#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName = "E-Mail送信API" ;  // 依頼元アプリケーション名
unsigned char *CmdName = "/GetLog.sh" ;  // 送信前実行コマンド名
MpAddress addr[2] ;                         // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
MpDataList data[2] ;
int ndata;
char *FromAddr         = "Systemwalker@fujitsu.co.jp" ;  // 送信先アドレス
unsigned char *Title   = "System Report" ;               // メールタイトル
char *SMTPSrv          = NULL ;                          // 省略値を使用
long lrc ;

addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;                            // ユーザ operatorとuser01に
addr[0].address = "operator@fujitsu.co.jp" ;             // メッセージを送信する
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;                 
addr[1].address = "user01 @fujitsu.co.jp" ;
naddr = 2 ;

data[0].type = TYPE_LMEMORY ;                            // 送信データの設定
data[0].data = "異常が発生しました。\r\n詳細は添付ファイルを参照してください。\r\n" ;
data[1].type = TYPE_FILENAME ;
data[1].data ="/tmp/ERR001.LOG";
ndata = 2 ;

lrc = Mp_SendEMail2(AppName,addr,naddr,data,ndata,FromAddr,Title,SMTPSrv,CmdName,1) ;
if ( lrc < 0 ) {
  /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */