ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド

4.26 Mp_PlaySound()関数【Windows版】

機能説明

以下の音声を通知します。

呼び出し形式

long Mp_PlaySound(unsigned char *AppName,int kind, 
                  unsigned char *text_or_filename,
                  int repeat,MpSoundParam *SoundParam)

パラメタ

AppName:

呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。
アプリケーション名は64バイト以内で指定します。

kind:

通知する音声の種類を指定します。
このパラメタには、以下の値のどれかを指定します。

SOUND_VOICE:

メッセージテキストを読み上げます。

SOUND_WAVE:

WAVEファイルを再生します。

SOUND_BEEP:

BEEP音です。

text_or_filename:

kindの指定値により、以下の値のどれかを指定します。

SOUND_VOICEを指定した場合:

読み上げるメッセージテキストのアドレスを指定します。

SOUND_WAVEを指定した場合:

再生するファイルのフルパス名のアドレスをMAX_PATH以内で指定します。

SOUND_BEEPを指定した場合:

無効です。

repeat:

音声を通知する回数を指定します。
0を指定した場合は、停止処理がされるまで繰り返します。

SoundParam:

音声オプション情報構造体(MpSoundParam)のアドレスを指定します。
SOUND_VOICEを指定した場合に、システムの設定値を変更する場合に指定します。
SOUND_VOICE以外の場合は、無効になります。設定の必要がない場合は、NULLを指定します。
また、各項目で0を指定した場合、システムの設定値が使われます。

構造体の説明

音声オプション情報構造体(MpSoundParam)の形式

typedef struct MpSoundParam_tag {
    DWORD dwVoiceType ;
    DWORD dwIntonation ;
    DWORD dwPitch ;
    DWORD dwSpeed ;
    DWORD dwSpeedRate  ;
    DWORD dwTone ;
    DWORD dwVolume ;
} MpSoundParam ;
dwVoiceType:

声種を指定します。

VOICE_MALE:

男性の声です。

VOICE_FEMALE:

女性の声です。

dwIntonation:

イントネーションのレベルを1~4で指定します。

dwPitch:

発声の声の高さを1~5で指定します。

dwSpeed:

発声スピードを1~10で指定します。

dwSpeedRate:

発声スピードの変化の割合を1~10で指定します。

dwTone:

高域強調の有無を指定します。

なし:

1

あり:

2

dwVolume:

ボリュームを1~10で指定します。

参照

以下のアクション管理のAPIを参照してください。

復帰値

0:

正常。

負の値:

エラー。

MPACT_PARAMERR:

パラメタエラーです。

パラメタに誤りがないかを確認してください。

MPACT_NOMEMORY:

メモリ不足です。

ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。

MPACT_NOTSOUND:

サウンド再生用の環境がインストールされていません。

Microsoft Speech API(SAPI) 5.xに対応する音声合成エンジンを実装した製品がインストールされているかを確認してください。

MPACT_NOTMOVE:

アクション管理サーバが起動されていません。

サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。

MPACT_COMFAIL:

アクション管理サーバとの通信でエラーが発生しました。

サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。

MPACT_SYSERR:

アクション管理サーバでエラーが発生しました。

イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_NOTDLL:

アクション要求用DLLがロードできません。

アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dllが、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。

  Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin

ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_EXCEPT:

不当な領域のアドレスが指定されました。

内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。

API格納場所

アクション管理のAPI”を参照してください。

動作環境による差異

以下のWindows OS上だけで動作可能です。

使用例

音声通知APIの使用例を以下に示します。

#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName  = "音声通知API" ; // 依頼元アプリケーション名
int kind                = SOUND_VOICE ;   // テキストの読み上げ
unsigned char *text     = "異常が発生しました。オペレータに連絡してください";
int repeat              = 0 ;              // 停止処理がされるまで繰り返す
MpSoundParam  *SndPrm   = NULL ;           // 省略値を使用
long                         lrc ; 

/* 音声通知依頼 */
lrc = Mp_PlaySound(AppName,kind,text,repeat,NULL) ;
if ( lrc < 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */