メッセージ返答要求・返答機能のAPIについて説明します。
このAPIは、サーバプログラムからの返答要求メッセージをコンソールに表示してオペレータに返答を要求し、オペレータから返答された場合、返答内容を持って復帰するAPIです。
メッセージ返答要求・返答機能のAPI一覧
関数名 | 機能概要 |
---|---|
ORMMessage | 運用管理サーバにメッセージの通知のみを行います。ORMRequest()APIによる返答要求メッセージの前後に、関連メッセージを通知する場合に使用します。 |
ORMRequest | 任意の文字列を返答結果とする返答要求メッセージを運用管理サーバに通知します。 |
動作環境
本APIは、以下のインストール種別で動作します。
運用管理サーバ
部門管理サーバ
業務サーバ
注意事項
ORMRequest()関数により、同時に発行できる返答要求の数は100までです。
LIBファイル、およびINCLUDEファイルは、同じバージョン、レベルで提供されたものを使用してください。
ORMMessage()関数により通知されるメッセージのエラー種別は、情報となります。そのため、監視イベント一覧画面には、メッセージは表示されません。メッセージ一覧画面に表示されます。
上位システムが12.0より古いSystemwalkerがインストールされている場合、またはSolaris /Linuxでない場合は、ORMRequest()関数により発行した返答要求メッセージは、一般メッセージとして通知されます。
この場合、メッセージ発行元システムに対して、ORMResponse(返答通知コマンド)を使用して返答を実施してください。
上位システムが停止していた場合、通信環境定義の保存データ数で指定する未送信データ保存数に従い保存されます。定義された保存データ数を超えるデータが発生した場合、ORMRequest()関数により発行された返答要求メッセージおよび返答完了通知が優先して保存されます。
64bitプラットフォームで使用時の留意事項【Linux for Itaniumの場合】
APIは64bitのため、利用する場合は、64bitアプリケーションを作成してください。
必要ファイル
上記返答メッセージAPIを使用するには、以下のファイルが必要となります。
返答メッセージのAPIは、LIBファイルに格納し、各APIで使用する定数、および構造体はINCLUDEファイルに宣言しています。
INCLUDEファイル
/usr/include/ORMessage.h
ライブラリ
OS | リンクするライブラリ |
---|---|
Solaris | /usr/lib/libORMessage.so |
Linux(x86版、Intel Itanium版、Intel64版でV13.3.0以前からの互換用) | |
Linux(Intel64版) | /usr/lib64/libORMessage_x64.so |
コンパイル環境
コンパイル環境は以下の通りです。
Solaris : Sun WorkShop 5.0以降
Linux for Itanium : 動作プラットフォームにバンドルされているコンパイラ
Linux for Itanium以外のLinux : 動作プラットフォームにバンドルされているコンパイラ