メッセージ変換の定義方法について説明します。設定例は、“メッセージ変換の定義例”を参照してください。
設定画面の表示方法
Event Designer を起動します。
以下のMicrosoft(R) Excelファイルを起動します。
Event Designerインストールディレクトリ\bin\Event Designer.xls |
ポイント
Event Designerのインストール
Event Designerを初めて使用する場合は、インストールする必要があります。Event Designer のインストール方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“イベント監視の条件定義を変更する(Event Designer)”を参照してください。
[CSV入力]ボタンをクリックします。入力するファイルにmpaoscrcsv(イベントコリレーション定義のCSV出力コマンド)で出力したCSVファイルを指定します。
→CSVファイルの内容が、Event Designerに反映されます。
[コリレーション定義]ボタンをクリックします。
サブメニューから[メッセージ変換定義]ボタンをクリックし、[メッセージ変換定義メンテナンス]シートを表示します。
設定する項目
メッセージ変換の定義では、以下の2つを定義します。
メッセージ変換する元のイベント
メッセージの変換方法
メッセージ変換する元のイベント
メッセージを変換する元のイベントを特定するための条件として、以下の項目を設定します。
分類 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
ホスト名の特定 | [ホスト名の特定] | イベントの発生元ホストを特定する条件を設定します。 |
メッセージの特定 | [メッセージの特定] | 変換対象のメッセージを特定する条件を設定します。 |
各項目の選択内容の説明は、Excelのコメントを参照してください。
メッセージの変換方法
メッセージをどのように変換するかを指定するため、以下の項目を設定します。
分類 | 項目 | 説明 |
---|---|---|
変換方法 | [変換方法] | メッセージの変換方法を選択します。 |
[キーワード定義] | [キーワード] | 文字列の置き換え、または、キーワード抽出を行う場合にキーワードを指定します。 |
[マクロ名] | キーワードのマクロ名を設定します。 | |
変換定義 | [変換定義] | 変換後のメッセージを設定します。 |
各項目の選択内容の説明は、Excelのコメントを参照してください。
変換後のメッセージに元のイベントの情報を埋め込む
変換後のメッセージには、マクロを用いて元のイベントの情報を埋め込むことができます。以下のマクロ名を使用できます。
%KEY0~%KEY9
キーワード定義で抽出した文字列に置き換えます。文字列を抽出できなかった場合、または抽出した文字列の長さが0バイトの場合、“-”に置き換えます。
%MSG
元イベントのメッセージ全文に置き換えます。
%HOST
元イベントのホスト名に置き換えます。
注意
特定の文字を指定する際の注意事項
キーワード文字列内に二重引用符を含む場合は、二重引用符の前に"\"を設定してください。
変換後のメッセージに“%MSG”等のマクロ名の文字列を出力する場合は、“%%MSG”のように“%”を2個指定してください。
ポイント
[メッセージの特定]に設定する文字列
[メッセージの特定]に設定する文字列は、ラベル、エラー種別、メッセージテキストに分割しない形式で定義します。
定義内容を確認する
[入力チェック]ボタンをクリックし、設定している内容に文法的な問題はないかを確認します。問題がある場合は、エラーダイアログに表示された内容に従って、設定内容を見直してください。
メッセージ変換定義を無効化/有効化する
メッセージ変換定義は行単位で有効/無効を設定できます。無効と設定した定義は、発生メッセージと比較されません。定義した内容が一時的に不要となった場合には、その定義行を削除するのではなく、無効を設定します。再びその定義が必要となったときに、無効を有効に変更するだけで使用できるため、最初から定義しなおす必要がありません。
メッセージ変換定義を無効化する場合は、以下の手順で行います。
無効化したい行を選択します。
[無効]欄で[無]を選択します。
メッセージ変換定義を有効化する場合は、以下の手順で行います。
有効化したい行を選択します。
[無効]欄を何も選択していない状態にします。
定義内容を保存する
メッセージ変換の定義は、以下の手順でCSVファイルに保存します。
[メッセージ変換定義メンテナンス]シートにて、[イベント監視へ]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義メンテナンス]シートが表示されます。
[CSV出力]ボタンをクリックし、定義を保存するファイル名を指定します。
グローバルサーバで発生する複数行のメッセージについて
被監視システムから複数行で構成されるメッセージが通知されることがあります。複数行のメッセージが通知された場合、Systemwalker Centric Manager Global Enterprise Editionは、複数行をブロック化(1ブロックは約2047バイト)してメッセージの特定処理を行います。このとき、メッセージの特定条件として有効な範囲は最初のブロックの範囲です。2個目以降のブロックはメッセージ変換処理と定義と比較しません。
なお、最初のブロックのメッセージをメッセージ変換処理により別メッセージに変換した場合、2個目以降のブロックに含まれるメッセージを監視することはできません。