メッセージの内容を編集するしくみについて説明します。
メッセージの特定方法
指定された発生元ホスト名とメッセージから、変換するメッセージを特定します。発生したメッセージを定義された条件と比較し、条件に一致した場合に、メッセージを変換します。
メッセージの変換方法
メッセージの内容を編集することをメッセージ変換といいます。メッセージを変換する方法には、以下の4種類があります。
全文を置き換える
メッセージを埋め込む
メッセージの一部を別の文字列に置き換える
メッセージからキーワードを抽出し、変換後のメッセージに埋め込む
全文を置き換える
発生したイベントのメッセージを、指定したメッセージに置き換えます。
メッセージを埋め込む
発生したイベントのメッセージを、指定されたメッセージに埋め込みます。
変換後のメッセージには、以下の情報を埋め込むことができます。
発生したイベントのメッセージ
発生したイベントの発生元ホスト名
メッセージの一部を別の文字列に置き換える
発生したイベントのメッセージ内の指定された文字列を別の文字列に置き換えます。指定した文字列が複数ある場合は、すべて置き換えます。
メッセージからキーワードを抽出し、変換後のメッセージに埋め込む
発生したイベントのメッセージからキーワードを使用して文字列を抽出し、抽出した文字列を指定したメッセージに埋め込みます。
変換後のメッセージには、以下の情報を埋め込むことができます。
発生イベントからキーワードを使用して抽出した文字列
発生したイベントのメッセージ
発生したイベントの発生元ホスト名
この例では、発生メッセージの中の「JobNetComment=」、および「Code=」をキーワードとして指定します。その後ろに続く文字列が抽出され、変換後のメッセージに埋め込まれます。
文字列の抽出方法
キーワードに指定した文字列の後ろから区切り文字(※)までを、変換後のメッセージに埋め込む文字列として抽出します。
※区切り文字(半角): 空白 , . ( ) { } [ ] < > ' " = ; : 改行コード 文字列の終端
メッセージへの埋め込み方
抽出した文字列に識別するための名前をつけます。これをマクロ名といいます。使用できるマクロ名は10個までで、%KEY0~%KEY9です。
例)
「JobNetComment=」というキーワードで抽出される文字列に、%KEY0と名前をつけた場合、%KEY0の内容は“KIBAN1”になります。
「Code=」というキーワードで抽出される文字列に、%KEY1と名前をつけた場合、%KEY1の内容は、“2”になります。
変換後のメッセージを定義する際に、抽出した文字列を埋め込む位置にマクロ名を指定します。
メッセージ変換定義との比較
変換する対象のメッセージを特定する条件や、変換方法を定義したものをメッセージ変換定義といいます。
発生したイベントは、メッセージ変換定義の先頭行から順に比較され、メッセージを特定する条件が最初に一致した行の変換定義に従って変換されます。最初に一致した定義行以降は、比較を行いません。