Windows版、UNIX版について、主系サーバと従系サーバのポリシーの同期手順を説明します。
Windows版のポリシーの同期
主系サーバの構成情報およびポリシー情報を、従系サーバに反映します。
Windows版では、以下の手順で、ポリシーの同期を行います。
ポリシー情報の退避
主系サーバで、ポリシー情報を退避します。
[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を起動します。
→[運用環境保守ウィザード]ダイアログボックスが表示されます。
[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[実施する処理]
[運用環境の退避]を指定します。
[退避データ格納先]
バックアップデータの格納先を指定します。
→[運用データ退避方法の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[退避方法]
[ポリシー情報のみ退避する]を指定します。
ポリシー情報をオンラインバックアップ(監視を継続したままポリシー情報を退避)する場合は、以下の項目を指定します。
[退避オプション]
[サービスを停止せずにデータの退避を行う]を指定します。
→[設定内容の確認]ダイアログボックスが表示されます。
[設定内容の一覧]で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の実行]ダイアログボックスが表示され、処理を実行します。
[処理完了]ダイアログボックスが表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
ポリシー情報の復元
従系サーバに、主系サーバの構成情報およびポリシー情報を反映します。反映は、復元作業で行います。
[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を起動します。運用環境が構築されていない場合、システムを起動してログオンすると自動的に起動されます。
→[運用環境保守ウィザード]ダイアログボックスが表示されます。
[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[実施する処理]
[運用環境の復元]を指定します。
[退避データ格納先]
主系サーバで退避したポリシー情報の格納先を指定します。
→[退避データ復元方法の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[復元方法]
[ポリシー情報を復元する]を指定します。
→[設定内容の確認]ダイアログボックスが表示されます。
[設定内容の一覧]で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の実行]ダイアログボックスが表示され、処理が実行されます。
[処理完了]ダイアログボックスが表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
ポリシーの反映
部門管理サーバが存在する場合は、従系サーバの起動完了後、主系サーバにてネットワーク管理のポリシーを反映します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpNetmgr\bin\mpnmpref.bat |
自動アクションの抑止
必要に応じて従系サーバで自動アクションの抑止を設定してください。
従系サーバでの自動アクション抑止の設定については、“自動アクションの抑止”を参照してください。
リモート操作を利用している場合
リモート操作を利用している場合は、ユーザ名が主系のユーザ名になります。従系のユーザ名を再設定してください。リモート操作の定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
資源配付を利用している場合
資源配付を利用している場合は、従系の定義内容が主系の定義で置き換わります。従系と主系で異なる定義(自システム定義のノード名が異なるなど)が行われている場合は、ポリシーの同期完了後に再設定が必要となります。資源配付の定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
UNIX版のポリシーの同期
主系サーバの構成情報およびポリシー情報を、従系サーバに反映します。
UNIX版での同期手順を以下に示します。
ポリシー情報の退避
主系サーバで、以下のコマンドを実行し、構成情報およびポリシー情報をバックアップします。
/opt/systemwalker/bin/mppolcopy -b 退避先ディレクトリ |
退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定してください。
上記のコマンドを実行すると、Systemwalker Centric Managerが停止します。
ポリシー情報をオンラインバックアップ(監視を継続したまま退避)する場合は、以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/mppolcopy -b 退避先ディレクトリ -SN |
ポリシー情報の復元
主系サーバでバックアップしたデータを、従系サーバに移してください。なお、主系サーバのデータは、いったん圧縮してから従系サーバへコピーしてください。
従系サーバで、以下のコマンドを実行し、主系サーバの構成情報およびポリシー情報を反映します。
/opt/systemwalker/bin/mppolcopy -r 退避先ディレクトリ |
退避先ディレクトリ名は、主系サーバのデータを退避したディレクトリ名を、フルパスで指定してください。
コマンド実行時に、以下のメッセージが出力される場合がありますが、運用への影響はありません。
MpNmdisc: WARNING: 155: The error in communication with MpNmex occurred. [%1] |
%1:mppolcopyコマンドを実行したサーバのIPアドレス
Systemwalker Centric Managerの起動
従系サーバで、以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
システム構成情報の登録
代替監視パスを使用してグローバルサーバを監視している場合は、従系サーバで以下のコマンドを実行し、システム構成情報を登録します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド”の“システム構成情報の登録”を参照してください。
/opt/FJSVsagt/bin/gscmadd |
ポリシーの反映
部門管理サーバが存在する場合は、従系サーバの起動完了後、主系サーバにてネットワーク管理のポリシーを反映します。
/opt/systemwalker/bin/mpnmpref |
自動アクションの抑止
必要に応じて従系サーバで自動アクションの抑止を設定してください。
従系サーバでの自動アクション抑止の設定については、“自動アクションの抑止”を参照してください。
注意
資源配付を利用している場合は、従系の定義内容が主系の定義で置き換わります。従系と主系で異なる定義(自システム定義のノード名が異なるなど)が行われている場合は、ポリシーの同期完了後に再設定が必要となります。資源配付の定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。