運用管理サーバとクライアントだけの2階層で構成する、小規模なシステム構成でも資源配付の運用が可能です。
メンテナンス版数運用
メンテナンス版数運用では、メンテナンス版数内資源の登録時から、メンテナンス版数を登録するまでの間に、クライアントのダウンロードを抑止する必要があります。2階層で、メンテナンス版数運用を行う場合には、以下の手順で行ってください。
業務構成情報を定義します。
資源グループを登録します(適用種別を後刻、適用予定日時を未定に設定します)。
メンテナンス版数の登録を行います(クライアント適用予定日時にクライアントへダウンロードする日時を指定します)。
メンテナンス作業を作成します(配付先に運用管理サーバを指定します)。
メンテナンス版数の適用を行います(注意: クライアントに適用可能な資源は、メンテナンス版数のクライアント適用予定日時が資源グループの適用予定日時として設定されます)。
クライアントからダウンロードを行います。
個別資源運用
個別資源運用では、登録時にクライアントに即ダウンロード可能かどうかを適用種別で指定することが可能です。2階層で、個別資源で運用を行う場合には、以下の手順で行ってください。
業務構成情報を定義します。
資源グループを登録します。
(適用種別を即時か後刻、適用予定日時を設定します。)
メンテナンス作業を作成します(配付先に運用管理サーバを指定します)。
クライアントからダウンロードを行います。
注意事項
2階層で、論理構成によるクライアントの管理を行うことはできません。
メンテナンス作業の作成は、[資源配付]ウィンドウでだけ操作可能です。
[資源配付]ウィンドウを使用しないで個別資源を登録/配付する場合は、個別資源の世代ごとに以下のコマンドを投入してください。
drmsmdfy -a rsc -U yes -g TEXTDATA -e E001 |
2階層から3階層への移行方法
小規模システム構成から、段階的にネットワークを拡大していく運用の場合、2階層運用から、サーバを増設して、3階層以上に増設していくことが考えられます。ここでは、増設の手順について説明します。
下位サーバを増設します。
既設サーバから、増設サーバに対して全資源/メンテナンス版数をダウンロードします。
多階層システム構成の中での2階層運用
多階層の運用の中で、2階層運用を併用することで、以下のような全社運用と並行して、個別の運用を中継サーバ/部門管理/業務サーバごとに行うことができます。
本運用を行う場合には以下のような注意事項があります。
メンテナンス版数は、全社運用にしか使用できません。中継サーバ/部門管理/業務サーバでの個別運用は、個別資源だけで運用を行ってください。
個別運用では、メンテナンス版数内の業務、資源グループと同名の名前は使用できません。