多階層の形態での、資源配付の運用方法を以下に示します。
運用管理サーバ
運用管理サーバでは、運用操作として資源の送信と状況確認を行います。また、情報のカスタマイズを可能とするために、CSV形式で情報を格納します。多階層時には管理するシステム数も多くなるため、DRMS管理ファイルに格納する情報はメンテナンス版数の情報に絞る形態をお勧めします。詳細情報を参照する場合またはカスタマイズを行う場合は、CSVファイルを参照してください。CSV形式ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“ファイルの形式”を参照してください。
多階層として動作するための事前設定が必要です。以下に事前設定項目を示します。
運用管理サーバで、資源の送信および状況検索を行うために、配下のサーバの定義を事前に行っておく必要があります。以下に[資源配付]ウィンドウで定義する場合と資源配付の利用者コマンドで定義する場合の事前定義の方法を説明します。
[対象システム]サブウィンドウで、多階層を構成するサーバおよびクライアントの定義を行います。
運用管理サーバ配下に、直接接続される隣接サーバおよび隣接サーバ配下のサーバを定義します。サーバの定義は、資源配付の管理情報定義コマンド(drmsdfn -a sys -k serv)を使用します。
運用管理サーバで、開発システムからアップロードされた資源を、配付指示があるまでダウンロードを行わないために、運用管理サーバのDRMS編集ファイルに、資源の自動中継を行わない設定(autorelay=no)が必要です。
中継サーバ
中継サーバが資源を受信し、即時に配下に定義されているサーバに、資源を自動中継(ダウンロード)します。特別な操作を必要としない場合は、運用操作は必要ありません。中継サーバとして動作するための事前設定項目を、以下に説明します。
中継サーバでは、資源を中継する配下の隣接サーバ定義は事前に行われている必要があります。直接接続されないサーバの定義は行わないでください。隣接サーバの定義は、資源配付の管理情報定義コマンド(drmsdfn -a sys -k serv)を使用します。
運用管理サーバで一括して情報を管理する場合は、中継サーバ側でDRMSスケジュール情報ファイルに、送信結果を運用管理サーバに通知するための設定が必要です。また、環境として、通知を行う中継サーバと運用管理サーバが、直接通信できる必要があります。
配下の部門管理/業務サーバで中継する資源が異なる場合は、個別メンテナンス版数または個別資源グループを利用してください。
資源を即時適用指定で自動中継する場合、中継サーバでDRMS編集ファイルのapply_gennumオプションに、同時にダウンロードする世代数または修正レベル数以上の値を指定する必要があります。
部門管理/業務サーバ
部門管理/業務サーバが資源を受信し、自システムへの資源適用および配下に接続されたクライアントに対する中継を行います。特別な操作を必要としない場合は、運用操作は必要ありません。部門管理/業務サーバとして動作するための事前設定項目を、以下に説明します。
部門管理/業務サーバ側でDRMSスケジュール情報ファイルに適用結果を運用管理サーバまたは、中継サーバに通知するための設定が必要です。これは、資源の適用を行うドメインとして、部門管理/業務サーバから適用結果を通知するための設定です。
部門管理/業務サーバと中継サーバの双方の役割を行うサーバについては、中継サーバとしての以下の事前定義も同時に行う必要があります。また、環境として通知を行う中継サーバと運用管理サーバが直接通信できる必要があります。
配下の隣接サーバ定義
配下の隣接サーバに対する送信結果を通知する設定
クライアント
多階層構成で、追加となる運用操作、事前設定はありません。3階層運用の操作および設定と同じです。