[稼働状態の監視]の[生存期間]の設定を行った場合、ある期間連続して監視対象ノードが停止状態であると、構成情報から削除されます。ノードが削除されると、以下の管理情報も同時に削除されます。
そのノード上で動作しているアプリケーション
そのノード上で動作しているInterstageのワークユニットおよびワークユニットオブジェクト
イベント通知について
ノードの状態変化をイベントによって通知します。インストール直後は、前回のノードの状態(監視デーモンを停止した直前の監視結果)が不明のため、初回の監視ではイベントを通知しません。2回目以降の監視で、状態変化があった場合にイベントを通知します。イベントを通知した場合は、以下のメッセージが監視イベント一覧に出力されます。
[対象をノードにし、イベント通知を行う場合]
イベント通知
メッセージ
ノードが停止状態に遷移した場合
“ノードとの通信が不可となりました.”
ノードが起動状態に遷移した場合
“ノードとの通信が可能となりました.”
[対象をインタフェースにし、イベント通知を行う場合]
イベント通知
メッセージ
ノードが停止状態に遷移した場合
“ノードが停止しました.”
ノードが起動状態に遷移した場合
“ノードが起動しました.”
SNMPエージェントが停止状態に遷移した場合
“SNMPエージェントが停止しました.”
SNMPエージェントが起動状態に遷移した場合
“SNMPエージェントが起動しました.”
一部インタフェースが停止状態に遷移した場合
“一部インタフェースが停止しました.(ifIndex=%1)”
一部インタフェースが起動状態に遷移した場合
“一部インタフェースが起動しました.(ifIndex=%1)”
※ %1の箇所には、起動、または停止したインタフェースの番号が表示されます。
[Systemwalkerコンソール]で、表示されていないノードから送信されたイベントは、監視イベント一覧に表示されません。
ノードが動作中にもかかわらず、“ノードが未起動状態”で表示される
ネットワークが高負荷状態であり、代表インタフェースに対してプロトコル通信不可であった場合、ノードが動作中にもかかわらず、停止中と判断し、“ノードが未起動状態”で表示されます。
複数インタフェースを持つノードの状態表示
稼働状態の監視は、監視対象ノードの代表インタフェースだけでなく、監視対象ノードが持つすべてのインタフェースについて監視します。
複数インタフェースを持つノード(スイッチングハブなどのネットワーク機器)において、未使用のインタフェース(ポート)が存在する場合、ノード状態が“SNMPエージェント動作中かつ一部インタフェースが停止中”と表示される場合があります。未使用のインタフェース(ポート)が存在する場合は、機器側の設定でインタフェースを非活性にしてください。非活性にすることにより、稼働中のインタフェースはすべて正常(SNMPエージェント動作中)になります。
稼働状態の監視が正しく監視できていない場合
稼働状態の監視が正しく監視できていない場合、構成情報配付コマンドを実行することで回避できる場合があります。
ポートのフィルタリング設定を変更した場合
運用管理サーバと部門管理サーバ間のポートのフィルタリング設定を変更した場合は、ポートの変更を行ったサーバの再起動を行ってください。
部門管理サーバの再起動を行う場合
部門管理サーバの再起動を行う場合は、運用管理サーバが起動していることを確認してください。運用管理サーバの停止中に部門管理サーバを起動した場合、部門管理サーバからの監視が正しく行えません。運用管理サーバ未起動の状態で部門管理サーバの起動を行った場合は、以下の操作をしてください。
該当する部門管理サーバの監視対象のフォルダまたはノードを選択します。
[Systemwalkerコンソール[編集]]の[ポリシー]メニューより、[監視]-[ノードの監視(オプション)]-[ノード状態の初期化]を選択します。
[Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューより、[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]画面が起動されます。
ポリシーを適用するタイミングを[すぐに適用する]、配付の対象を[全て]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
稼働状態の監視機能を使用する場合
稼働状態の監視機能を使用する場合は、個々のノードのプロパティに指定した設定値(SNMPv1、SNMPv2Cの場合は、コミュニティ名、SNMPv3の場合はSNMPv3の設定)と被監視対象ノードのSNMPエージェントの設定値(SNMPv1、SNMPv2CのRコミュニティ名、SNMPv3の場合はSNMPv3の設定)を一致させてください。
Windows(R)版 SystemWalker/CentricMGR V4.0の部門管理サーバに稼働状態の監視を設定した場合
部門管理サーバを再起動(IPL)したのと同じ状態になるため注意してください。例を以下に示します。
監視対象ノードに対して、以下のポリシー設定を行っていた場合
[停止状態への遷移で通知]オプションボタンを選択します。
[前回終了時の状態を引き継ぐ]チェックボックスのチェックを外します。
停止状態でイベント通知を行います。
ポーリング間隔を変更して部門管理サーバにポリシー配付を行います。
2ですでにイベント通知済みにもかかわらず、再度停止状態+F10のトラップ通知を行います。
ノードが動作中にもかかわらず、“ノードとの通信が不可となりました”のSNMPトラップが通知される
ネットワークが高負荷状態であり、代表インタフェースに対してプロトコル通信不可であった場合、ノードが動作中にもかかわらず、停止中と判断しイベントが通知される場合があります。
監視ポーリング間隔内のノード状態が変化した場合
監視ポーリング間隔内にノード状態の変化が発生してもイベントは通知されません。次回ポーリングの時点でのノードの状態を監視します。
TCP接続を行うポートを使用し稼働状態の監視を行った場合
運用管理サーバまたは部門管理サーバにおいて、被監視ノードに接続する前に自サーバ内で接続を制御するアプリケーションが存在する場合、稼働監視の結果がすべて起動と認識する場合があります。この場合は、[稼働状態の監視[監視方法]]画面のプロトコルの詳細編集で[応答確認を行う]を選択してください。
例)
ウィルス対策ソフトが運用管理サーバ・部門管理サーバに導入され、電子メールなどの保護機能が動作している場合、すべての被監視ノードから「ポートから応答がありました」のイベントが通知されます。
[ノード管理]ツリーでの監視について
稼働状態の監視、およびMIBの監視のポリシーを、[ノード管理]ツリー上で設定して監視を行っている場合は、以下に注意してください。
ポリシー設定時に存在していなかったノードを、ポリシー設定後に[ノード管理]ツリーに追加した場合は、追加したノードに対してポリシーの設定/配付を行う必要があります。フォルダにポリシーを設定していた場合でも、その配下にノードを追加した場合には再度設定が必要です。
監視対象がクラスタの場合
監視対象がクラスタの場合は、物理IPアドレスを代表インタフェースにして監視を行ってください。論理IPアドレスを指定した場合は、監視結果が正常に反映されない場合があります。
停止している状態でもICMP応答を行うノードを監視する場合
OSが停止した状態でもICMP応答を行うような機器を監視する場合、稼働状態の監視はICMP以外のポートを使用して行ってください。
もしくは、Systemwalkerスクリプトによるサービス稼働監視を使用して監視を行ってください。詳しくは、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”の“サービス稼働監視”を参照してください。