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Systemwalker Centric Manager 解説書

1.1.1 Systemwalkerとは

業務の再編、企業統合、企業間連携などにより、企業のIT環境は、ダイナミックに変化、柔軟に連携できることが求められ進化してきております。反面、情報システムの運用管理は、より複雑さ、困難さが増大しております。さらに、内部統制やITガバナンスの強化に対する要請が強くなっています。

運用管理には、情報システムの単なる作業支援ではなく、企業全体の情報システムの最適化やIT関連の業務改革を推進する役割が求められます。

これらの要件に対応するために、Systemwalkerでは、情報システムの運用管理だけでなく、情報システムの運用に関わる部門全体の運用業務を支援し、IT環境全体の最適化を実現する機能を提供します。

図1.1 IT環境のライフサイクル管理

安定運用・コスト削減

情報システムの安定運用のために、システムの構成情報の収集、運行状態、異常メッセージ、資源使用量などの監視、コマンド・操作などの制御機能を提供します。また、これらの機能は、1箇所での集中管理・時間や状態の変化などさまざまなトリガによる自動運転ができますので、管理に関わるコストが削減できます。

高信頼・業務継続性

ビジネスの継続性を実現するために、情報システムには、24時間365日無停止で稼働することが求められます。高信頼化のために、サーバの二重化、通信パスの二重化、無停止での拡張・メンテナンスなどを実現しています。

IT統制・セキュリティ強化

IT統制を実現するためには、情報システムに関連する情報部門の役割が重要になります。情報システムを守るためのアクセス制御、監査ログ収集などの情報システムのセキュリティを強化します。

IT環境全体の最適化

企業内にあるさまざまなシステムを統合して管理できます。メインフレームからフロントエンドのPCクライアントまで、また標準のインタフェースで、他社の運用管理ソフトウェアとも連携できます。これにより、企業内のIT環境全体の最適化を実現します。

運用管理の業務改革を支援

情報システムだけでなく、運用プロセスを含めたIT環境全体のライフサイクルを管理できます。これにより、IT戦略に基づいて計画通りに稼働できていること、問題の継続的な改善など、IT環境を中心とする業務改革を支援します。