機能説明
本コマンドは、収集したログを二次媒体装置へ複写する場合の複写先を設定します。
記述形式
mpatmmediadef | REP -D 複写先ディレクトリ |
mpatmmediadef | DISP |
オプション
複写先ディレクトリを更新します。
設定されている複写先ディレクトリを表示します。
デフォルトとする複写先ディレクトリをASCII(80文字以内)のフルパスで指定します。
本パラメタを省略することはできません。
複写先ディレクトリには、格納ディレクトリと同じディレクトリを指定できません。
本パラメタに指定するディレクトリは実在している必要があります。実在していないディレクトリを指定した場合は、本コマンドはエラーとなります。
また、ルートディレクトリ(Windowsの場合 c:\ などの指定、UNIXの場合“/”)を指定した場合や、ディレクトリ名の最後にパス区切り文字(Windowsの場合"\"、UNIXの場合"/")を指定した場合は、本コマンドはエラーとなります。
複写先ディレクトリを設定した場合、以下のユーザだけに限定するように複写先ディレクトリのアクセス権を変更します。
Windows: Administrators権限、およびSYSTEM権限
UNIX : root権限
復帰値
処理は正常終了しました。
処理は失敗しました。
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Systemwalkerセキュリティ管理者の権限が必要です。
Systemwalkerセキュリティ管理者はAdministratorsグループに所属している必要があります。
Windows 2000 Server/Windows x64に32ビットのSystemwalker Centric Managerを導入した場合は、Administrator権限が必要です。
Windows Server 2008で本コマンドを実行する場合、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
以下にコマンドプロンプトの起動例を示します。
[スタート]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるメニューから、[管理者として実行]を選択して起動する。
運用管理サーバ、中継サーバで実行可能です。
運用管理サーバ上で実行する場合は、"Systemwalker ACL Manager"サービスが起動されている必要があります。
【Solaris】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ、中継サーバで実行可能です。
【Linux】
Systemwalkerセキュリティ管理者の権限が必要です。
運用管理サーバ、中継サーバで実行可能です。
運用管理サーバ上で実行する場合は、"MpFwsec"デーモンが起動されている必要があります。
注意事項
必要な権限を持ったユーザIDで本コマンドを実行してください。
本コマンドは、以下のコマンドや処理を実行中の場合、実施できません。
収集ログ二次媒体複写コマンド(mpatmmediacopy)
ファイル転送情報定義コマンド(mpatmtrsdef)
ログ収集情報定義コマンド(mpatmlogdef)
ログ収集設定コマンド(mpatmlogapdef)
ログ収集コマンド(mpatmlog)
ログ情報削除コマンド(mpatmdelap)
サーバ種別設定コマンド(mpatmsvrtypedef)
収集ログ二次媒体複写先設定コマンド(mpatmmediadef)
ログ収集中
ポリシー適用中
共有ディスク上のログ収集情報退避コマンド(mpatmcsbk)
共有ディスク上のログ収集情報復元コマンド(mpatmcsrs)
共有ディスク上のログ収集設定コマンド(mpatmcsset)
共有ディスク上のログ収集設定解除コマンド(mpatmcsunset)
ファイル転送情報定義コマンド(mpatmtrsdef)で格納ディレクトリの設定が未設定の場合、本コマンドはエラーとなります。
複写先ディレクトリを設定した場合、以下のユーザだけに限定するように複写先ディレクトリのアクセス権を変更します。
ただし、複写先ディレクトリがネットワークディスクの場合は、限定されない場合があります。
Windows: Administrators権限、およびSYSTEM権限
UNIX : root権限
UNIX環境でNFSマウントしたネットワーク上のパスを複写先ディレクトリに指定する場合は、事前に問題なくパスにアクセスできることを確認してください。ファイルサーバのダウンなどが原因でパスが利用できない場合、NFSタイムアウトが発生するまで処理が終了しません。
使用例1
二次媒体複写先ディレクトリを設定します。
mpatmmediadef REP -D Z:\LogData
使用例2
設定されている二次媒体複写先ディレクトリを表示します。
mpatmmediadef DISP
実行結果/出力形式
複写先ディレクトリを更新した場合
mpatm: 情報: 2: mpatmmediadefコマンドを開始します。 [警告メッセージ、エラーメッセージを標準エラーに出力します]
複写先ディレクトリの内容を表示した場合
mpatm: 情報: 2: mpatmmediadefコマンドを開始します。 SECOND SAVE DIRECTORY=F:\SecondDir