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Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

4.1 保守作業の目安

ここでは、Shunsakuシステムの保守作業について説明します。
保守作業として、以下の操作があります。

システムの構成変更およびデータの最適化について、それぞれの保守操作を実行する目安を以下に示します。


システムの構成変更

システムの構成変更のうち、サーチサーバの増設、ディレクタサーバの増設、およびソートサーバの増設について、それぞれの保守作業を実行する目安を以下に示します。

searcherを追加およびサーチサーバを増設する目安

検索速度を向上させたい場合、またはデータ量が増加することが見込まれる場合は、searcherを追加またはサーチサーバを増設してください。

directorを追加およびディレクタサーバを増設する目安

1つのディレクタサーバにdirectorを複数配置すると、ハードウェアの能力限界に達する可能性があります。
その場合、ディレクタサーバを複数用意し、それぞれにdirectorを配置してください。

sorterを追加およびソートサーバを増設する目安

ソートを行う処理の多重度が多く、ソート処理でのCPU使用量が高い場合には、ソートサーバを増設し負荷分散を行います。
なお、sorterの追加およびソートサーバの増設は、拡張的なサーバ構成の場合にのみ行います。


データの最適化

サーチデータを再配置する目安
  • shundstateコマンドで表示される、各接続searcher情報のデータ量を比較して、データ量が均等でない場合は、サーチデータの再配置を行ってください。

  • shundstateコマンドで表示される、サーチデータファイルのフラグメンテーション率を参照して、サーチデータファイルの中に無駄な領域が増えている場合は、サーチデータの再配置を行ってください。

    ポイント

    データの更新や削除が頻繁に発生すると、ディスク上に無駄な領域の発生し、検索性能が劣化します。無駄な領域が増え続けると、ディスク容量不足による業務停止に陥る場合がありますので、効率的にサーチデータの再配置を行ってください。

ディレクタデータファイルを最適化する目安

shundstateコマンドで表示される、フラグメンテーション率を参照して、ディレクタデータファイルの中に無駄な領域が増えている場合は、ディレクタデータファイルの最適化を行ってください。

ポイント

本章では、以下のマルチサーバ構成を前提に説明しています。

  • ディレクタサーバを増設して運用するシステム

  • ソートサーバを増設して運用するシステム

単一サーバで運用するシステムまたはsearcherを別のサーバで運用するシステムの場合は、システム構成に合わせて必要な箇所だけをお読みください。