Shunsaku V9.0.2では、ディレクタサーバ上のdirectorプロセス、conductorプロセス、およびsorterプロセスを64ビット論理空間上で動作可能とするShunsaku(以降、64ビット用Shunsakuと略します)を提供します。
これにより、1つのdirectorプロセス内で使用可能なメモリが大幅に増え、接続可能なsearcher数を増加できます。
32ビット論理空間で動作するShunsaku(以降、32ビット用Shunsakuと略します)では、扱うデータサイズやレコード件数が増えた場合、directorの数を増やすといったシステム構成の変更が必要ですが、64ビット用Shunsakuでは、データサイズなどリソースの増加に対してもdirectorを増やすことなく、シンプルなシステム構成で対応が可能となります。
図1.18 Shunsakuの64ビット対応
directorの使用メモリの拡大
64ビット対応したdirectorでは、1directorで扱えるメモリの上限値が1プロセス内の使用可能メモリから、サーバの搭載メモリまで拡大できます。
接続可能searcher数の拡大
64ビット対応したdirectorでは、1directorに格納するデータ件数、データ量が大幅に増加します。そのため、1つのdirectorに接続可能なsearcher数を、最大512にしました。
注意
64ビット用のアプリケーションの作成
64ビット用のアプリケーションを作成する場合は、“アプリケーション開発ガイド”の付録に掲載されている以下のAPIは使用しないでください。
V6.0L20以前のJava API
V6.0L30以前のC API
V9.0.1以前のC API
参照
各プロセス(conductor、director、sorter、およびsearcher)については、“2.1.1 プロセス構成”を参照してください。
searcher数およびdirector数の設計については、“2.2.1 プロセス構成の設計”を参照してください。