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Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

1.4.8 64ビット対応

Shunsaku V9.0.2では、ディレクタサーバ上のdirectorプロセス、conductorプロセス、およびsorterプロセスを64ビット論理空間上で動作可能とするShunsaku(以降、64ビット用Shunsakuと略します)を提供します。
これにより、1つのdirectorプロセス内で使用可能なメモリが大幅に増え、接続可能なsearcher数を増加できます。
32ビット論理空間で動作するShunsaku(以降、32ビット用Shunsakuと略します)では、扱うデータサイズやレコード件数が増えた場合、directorの数を増やすといったシステム構成の変更が必要ですが、64ビット用Shunsakuでは、データサイズなどリソースの増加に対してもdirectorを増やすことなく、シンプルなシステム構成で対応が可能となります。


図1.18 Shunsakuの64ビット対応

directorの使用メモリの拡大

64ビット対応したdirectorでは、1directorで扱えるメモリの上限値が1プロセス内の使用可能メモリから、サーバの搭載メモリまで拡大できます。


接続可能searcherの拡大

64ビット対応したdirectorでは、1directorに格納するデータ件数、データ量が大幅に増加します。そのため、1つのdirectorに接続可能なsearcher数を、最大512にしました。

注意

64ビット用のアプリケーションの作成

64ビット用のアプリケーションを作成する場合は、“アプリケーション開発ガイド”の付録に掲載されている以下のAPIは使用しないでください。

  • V6.0L20以前のJava API

  • V6.0L30以前のC API

  • V9.0.1以前のC API

参照

各プロセス(conductor、director、sorter、およびsearcher)については、“2.1.1 プロセス構成”を参照してください。

searcher数およびdirector数の設計については、“2.2.1 プロセス構成の設計”を参照してください。