資源配付をクラスタサービスとして設定する場合、プライマリノードで、以下の設定を行います。
システム定義の登録内容の変更
資源配付用のクラスタセットアップ
システム定義の登録内容の変更
以下のコマンドを実行し、システム定義の登録内容を変更します。drmsdfn(サーバ用定義コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\drmsdfn -a sys -k own -s OWNのシステム名 -n [論理IPアドレス|論理ホスト名] |
[論理IPアドレス|論理ホスト名]
DRMS編集ファイルのnametypeオプションの値が“IP”の場合は、論理IPアドレスを、“HOST”の場合は、論理ホスト名を指定します。
DRMS編集ファイルの詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
以下のサービスの起動契機を手動起動に設定し、システムを再起動してください。
Systemwalker MpDrms
Systemwalker MpDrmsFsd
注意
Server Core環境の場合
Server Core環境におけるサービス起動契機の変更手順を以下に示します。
サービスの起動契機を手動起動に変更します。
以下のコマンドを実行します。
[MpDrms]
sc config DRMS start= demand
[MpDrmsFsd]
sc config MpDrmsFsd start= demand
サービスの起動契機が変更されたことを確認します。
以下のコマンドを実行します。
[MpDrms]
sc qc DRMS
[MpDrmsFsd]
sc qc MpDr
コマンドの出力結果で、START_TYPEが"3 DEMAND_START"となっていれば変更が成功しています。
以下に、MpDrmsの起動契機を変更した場合の表示例を示します。
C:\Users\Administrator>sc qc DRMS [SC] QueryServiceConfig SUCCESS SERVICE_NAME: DRMS TYPE : 10 WIN32_OWN_PROCESS START_TYPE : 3 DEMAND_START ERROR_CONTROL : 1 NORMAL BINARY_PATH_NAME : C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpdrmssv\bin\drmsd.exe LOAD_ORDER_GROUP : TAG : 0 DISPLAY_NAME : Systemwalker MpDrms DEPENDENCIES : SERVICE_START_NAME : LocalSystem
資源配付用のクラスタセットアップ
以下の手順で、クラスタ環境を構築します。
リソースを作成します。
資源配付サーバのリソースを登録します。手順を以下に示します。
リソースを作成します。
以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのマニュアルを参照してください。
[MpDrms]
CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrms" /CREATE /GROUP:"業務アプリケーションで使用しているクラスタグループ名" /TYPE:"Generic Service" |
[MpDrmsFsd]
CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrmsFsd" /CREATE /GROUP:"業務アプリケーションで使用しているクラスタグループ名" /TYPE:"Generic Service" |
リソースコモンプロパティを設定します。
以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのマニュアルを参照してください。
[MpDrms]
CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrms" /PROP Description="資源配付サーバ" |
[MpDrmsFsd]
CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrmsFsd" /PROP Description="強制配付" |
リソースプライベートプロパティを設定します。
以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのマニュアルを参照してください。
[MpDrms]
CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrms" /PRIV ServiceName=DRMS |
[MpDrmsFsd]
CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrmsFsd" /PRIV ServiceName=MpDrmsFsd |
リソース依存関係を追加します。
クラスタアドミニストレータを起動して、物理ディスクのリソースを"MpDrms Group"グループに移動します。移動が完了すれば、クラスタアドミニストレータを終了し、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのマニュアルを参照してください。
[MpDrms]
CLUSTER.EXE [クラスタ名] RES "MpDrms" /ADDDEP:物理ディスクリソース名 |
[MpDrmsFsd]
CLUSTER.EXE [クラスタ名] RES "MpDrmsFsd" /ADDDEP:物理ディスクリソース名 |
論理IPアドレスのリソースを作成します。
クラスタアドミニストレータを起動し、論理IPアドレスのリソースを作成します。
論理IPアドレスのリソースを"MpDrms Group"グループに移動します。
プライマリノードで共有ディスクをオンライン化します。
オンライン化の詳細については、MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのマニュアルを参照してください。
Systemwalker資源配付のクラスタセットアップ環境を作成します。
以下のコマンドを実行してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /p 共有ディスク上のパス |
※ 共有ディスク上のパスは、Systemwalker MpDrmsの管理ファイルおよび定義情報ディレクトリを格納するパス名を、ドライブ名を含むフルパスで、指定してください。
注意
クラスタ名は、以下のコマンド実行で出力される名前です。コマンドの詳細は、MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのマニュアルを参照してください。
CLUSTER /LIST |
物理ディスクリソース名は、“Systemwalkerで使用する共有ディスクのリソース名”です。
空白を含む場合は""で囲みます。
クラスタ名に"CLUSTER"は指定できません。