Linkexpress 導入ガイド
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付録E 環境定義ユーティリティ

E.2 環境定義の作成手順

[環境定義の構成]

Linkexpressの環境定義は、動作環境定義、サーバグループ定義、ネットワーク定義で構成されています。Linkexpressが提供する環境定義ユーティリティを使用すると、これら3種類の定義を意識することなくクライアントから同時に作成、編集することが可能です。

動作環境定義 :
自サーバ名、クライアント・サーバ通信監視時間など、Linkexpressの基本的な動作を規定する定義です。
サーバグループ定義 :
リアルタイム情報やステータス情報などの業務に関する制御情報をやり取りする際の相手システムおよびセキュリティ情報に関する定義です。
ネットワーク定義 :
相手システムの情報、通信パスの情報など、データ通信を行うための情報に関する定義です。

[環境定義の作成手順]

環境定義ユーティリティで作成した環境定義を、各業務サーバで有効にするためには、以下の作業が必要です。環境定義の作成手順および変更手順について説明します。

[環境定義の新規作成]

(1) 環境定義の作成

環境定義ユーティリティを操作して環境定義を作成し、各定義ファイルとして保存します。(注)

(2) 各定義ファイルの配付

環境定義を作成したシステムが環境定義の適用先サーバと異なる場合は、各定義ファイルを適用先サーバに配付します。配付作業は利用者がftpコマンドなどを利用して行ってください。また、適用先サーバで使用している文字コード系がEUC系の場合は定義ファイルに対する文字コードの変換が必要です。

(3) 環境定義の登録

サーバが環境定義を利用可能なように、ネットワーク定義およびサーバグループ定義の登録作業を行います。ネットワーク定義の登録はlxgentrnコマンド、サーバグループ定義はlxstrutyコマンドを使用します。また、PCサーバの場合、サーバグループ定義ユーティリティでサーバグループ定義を登録することができます。

lxgentrnコマンドについては、「コマンドリファレンス」の「3.3 lxgentrnコマンド」を参照してください。lxstrutyコマンドについては、「コマンドリファレンス」の「3.8 lxstrutyコマンド」を参照してください。

動作環境定義の登録作業は不要です。所定のディレクトリに定義ファイルを配置してください。所定のディレクトリについては、「5.2 動作環境定義の作成手順」を参照してください。なお、サーバグループ定義はセキュリティ保護のため、登録作業を終えたら作成した定義ファイルを削除し、定義変更時に定義体から定義ファイルを抽出することをお勧めします。
また、ネットワーク定義は定義体から定義ファイルを抽出することができません。利用者が定義登録時に使用した定義ファイルを保管してください。

注) エディタを利用して定義ファイルを直接編集することも可能です。

[環境定義の変更]

(1) 環境定義の読み込み

環境定義を変更する場合、環境定義の各定義ファイルを環境定義ユーティリティに読み込みます。環境定義の編集作業を行うシステムが環境定義の適用先サーバと異なる場合、適用先サーバから各定義ファイルを環境定義の編集作業を行うシステムに集めます。ファイルを集める作業は利用者がftpコマンドなどを利用して行ってください。EUCコード系を使用しているサーバの環境定義を変更する場合、定義ファイルの文字コードをEUCコード系に変換します。

この時、サーバグループ定義はLinkexpressサーバからコマンドまたはサーバグループ定義ユーティリティで定義ファイルを抽出します。動作環境定義は現在使用している定義ファイルをコピーします。ネットワーク定義は利用者が保管した定義ファイルを使用します。
(2) 環境定義の変更

環境定義ユーティリティで環境定義を編集し、定義ファイルを更新します。

(3) 環境定義の更新/再配布

環境定義ユーティリティで更新した定義ファイルを、定義作成時と同様、登録先のサーバに配付します。

(4) 環境定義の登録

更新した環境定義を定義作成時と同様、サーバに登録します。

[注意事項]

環境定義ユーティリティではグローバルサーバ/PRIMEFORCEが使用するネットワーク定義は作成できません。


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