Linkexpress 導入ガイド
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第8章 データベースの環境設定(Linkexpressサーバ)> 8.6 留意事項

8.6.4 Oracleを使用する上での留意点

DB連携機能を利用してOracleへ格納を行う場合は、以下の運用方法に関する留意点があります。また、環境設定時の注意事項(「8.4 Oracleの環境設定」)も参照してください。

文字型データにナル値が含まれる場合

文字型データ中にナル値が含まれている場合は、ナル値直前までのデータが格納されます。

ローダによる格納の注意事項

ローダを使用した格納を行う場合、以下の点に注意してください。

Oracleプロセス内スレッドのスケジューリング [PCサーバ]

PCサーバでデータ格納時に動作が停止し無応答になることがあります。この現象は、Oracleプロセス内のスレッドのWindowsスケジューリング優先順位が低い場合に発生することがあります。上記の現象を回避するには、この優先順位を高くしてください。レジストリの"\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle"にある"ORACLE_PRIORITY"を以下のように設定します。

ORACLE_PRIORITY:REG_EXPAND_SZ:CLASS:normal;DEF:highest

レジストリの設定については、Windowsのマニュアルを参照してください。

シェルの特殊文字について [UNIXサーバ]

UNIXサーバでローダを使用して格納する場合、DBサービスグループ名およびOUTTABLE識別名にシェルスクリプトの特殊文字を使用しないでください。使用した場合、ローダが異常終了することがあります。

シェルの特殊文字を使用した場合、以下の現象が確認されています。

ローダによるパーティション指定の格納につい

パーティションを指定した格納では、以下の留意点があります。
パーティションの指定については、「運用ガイド」の「3.9.11.8 DSIオペランド(OUTTABLE定義文)」を参照してください。

動的SQLによるパーティション指定の格納について

パーティションを指定した格納では、以下の留意点があります。
パーティションの指定については、「運用ガイド」の「3.9.11.8 DSIオペランド(OUTTABLE定義文)」を参照してください。

Oracle 64ビット版を使用する上でのLD_LIBRARY_PATHの設定について(Solarisのみ)

Solarisで動作するLinkexpressは、32ビットアプリケーションであるため、32ビットアプリケーションのライブラリを参照してください。

LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib32:$LD_LIBRARY_PATH

データベースのキャラクタ・セットについて [UNIXサーバ]

出力データのコード系と格納先データベースのキャラクタ・セットを対応づけた運用設計を行ってください。以下の運用をお勧めします。

Linkexpressが出力データのコード系とデータベースのキャラクタ・セットの対応が取れていない場合、以下の弊害が発生します。

データベースのキャラクタ・セットの指定にはCREATE DATABASEコマンドのCHARACTERSETパラメタを使用します。指定方法については、Oracleのマニュアルを参照してください。

Oracleに格納する際の環境変数について [UNIXサーバ]

Linkexpressが必要とする環境変数のサンプルを以下に示します。

--- < SAMPLE START> --------------------------------------------------
#!/bin/sh
ORACLE_BASE=/ora920/app/oracle ; export ORACLE_BASE  *1
ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/9.2.0 ; export ORACLE_HOME
LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH
PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin:/opt/FSUNlnkexp/bin ; export PATH
ORACLE_SID=o920 ; export ORACLE_SID *2
ORACLE_TERM=vt100 ; export ORACLE_TERM
ORA_NLS33=$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data ; export ORA_NLS33
NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC ; export NLS_LANG *3
--- < SAMPLE END> --------------------------------------------------

[解説]
*1 インストールディレクトリ名:/ora920
*2 ORACLE_SID:o920
*3 データベースのキャラクタ・セット種:日本語EUC

OracleのNCHAR項目に格納を行う場合

OracleのNCHAR項目に格納を行う場合は、データベースを最初に作成するときに「各国語キャラクタ・セット」パラメータとして「UTF8」を指定してください。

定義作成時の注意事項

Oracleへ格納する際、以下の定義の指定値に"@"を利用しないでください。"@"が指定された場合、"@"は環境変数"ORACLE_SID"に置き換えられるため、正しく動作できません。

CREATE TABLE文で指定したデフォルト値(DEFAULT句)の扱いについて

DB動作環境定義のORACLE_LOAD_PATHキーワードの指定により、以下の動作となります。


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