Linkexpress 導入ガイド
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第6章 ネットワーク定義の設定(Linkexpressサーバ)> 6.5 ネットワーク定義命令> 6.5.5 ネットワーク定義の命令一覧> 6.5.5.7 ネットワーク定義のオペランド一覧

6.5.5.7.46 recvtimeオペランド(comdef,path定義命令)

[recvtime=相手側無通信監視時間]

[内容]

相手システムに要求を送信後、その応答を受信するまでの監視時間を分(0〜60)で指定します(注1)。

監視時間内に応答が受信できない場合は、強制中断処理を行います。ただし、0の場合は時間監視を行いません(注2)。また、回線および下位製品の異常による無応答を防止するために、必ず3(分)を指定してください。

注1)下位製品で同等の機能があり、かつLinkexpressより小さい値が指定されている場合は、下位製品の値が有効となります。

注2)通信パスにSANを使用する場合、かつ0を指定した場合は、監視時間6分として動作します。

[形式]

本オペランドはcomdef定義命令よりpath定義命令の指定値が優先されます。また、本オペランドは省略可能です。本オペランドを省略すると、3(分)が採用されます。

TCP/IP(HTTP系)の通信パスを使用する場合、comdef定義命令に本オペランドを指定する事を推奨します。なお、TCP/IP(HTTP系)の場合、path定義命令の指定値は有効になりません。

[注意事項]

comdef定義命令での本オペランドの指定は以下のLinkexpressサーバで利用可能です。

一括ファイル転の場合、受信側はアーカイブファイルから複数ファイルへの展開後に転送完了を通知します。そのため、arc_identオペランを指定した通信パスの場合、展開処理に必要な時間を考慮して本パラメタを設定する必要があります。

参考値:
以下の条件の場合、受信側の展開処理に必要な時間は約1分です。このため、相手システムの本オペランドへは1以上の値を指定してください。

マシンスペック

CPU

SPARC64-IV 400MHz ×4

Memory size

4096 Megabytes

転送ファイルサイズ

500MB

また、通信パスにSANを使用する場合には、本指定値を6(分)以内にすることを推奨します。6(分)を超える無通信が発生した場合はXLデータムーバから通信異常のエラーが通知され、利用可能な通信路(区画)が一時的に利用不可状態となります。

なお、Linkexpress V5.0L10相当で省略値を変更しています。Linkexpress V4.0L10相当以前の省略値は "0" が採用されます。


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