名前
rdbresident - DSIをメモリに常駐または常駐を解除、常駐情報を表示
形式(メモリにDSIを常駐させる場合)
rdbresident -mon { -i データベース名.DSI名 | -f ファイル名 } [ -s ]
形式 (メモリに常駐しているDSIの常駐を解除する場合)
rdbresident -moff { -i データベース名.DSI名 | -fファイル名 }
形式 (メモリに常駐しているDSIの一覧を表示する場合)
rdbresident -mp [ -s ]
機能説明
DSIをメモリに常駐したり、DSIをメモリの常駐から解除します。
また、常駐しているDSIの情報を表示します。
オプション
DSIをメモリに常駐する場合に指定します。
メモリに常駐しているDSIを解除する場合に指定します。
メモリに常駐しているDSIの情報を出力します。
メモリに常駐したり、常駐を解除するDSI名を指定します。
複数のDSIを処理する場合は、各DSIを-iオプションに指定して本コマンドを複数回実行するよりも、それらのDSIを記述したファイルを-fオプションに指定して本コマンドを1回実行した方が、高速に処理されます。
複数のDSI名を記述したファイル名を絶対パス名で指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
以下に、ファイル内の形式を説明します。
# コメント
データベース名.DSI名
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
各行の処理中に、指定形式の誤りなど、継続可能なエラーが検出された場合は、メッセージが表示され、次の行から処理が継続されます。
領域不足など、継続不可能なエラーが検出された場合には、その時点で処理が中止されます。
この場合、エラー検出までに行われた処理は有効となります。
メモリに常駐したり、常駐を解除するDSI名を指定します。
PRIMECLUSTER環境で、フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用している場合に指定します。
-monオプションと同時に指定した場合、待機系で事前常駐を行います。
待機系の起動時にメモリ常駐を行い、運用系で更新が発生した場合、待機系のメモリへ逐次反映を行います。これにより待機系のメモリは常に最新性が保証され、フェイルオーバ運用時の切り替えを高速に行うことができます。
-monオプションを指定して、本オプションを指定しない場合、待機系の起動時はDSIをメモリに常駐するための登録処理のみ行い、常駐のためのメモリ獲得やメモリへの常駐は、待機系から運用系への切替え時に行います。これにより待機系での常駐のためのメモリ使用量を削減することができますが、切替え時間が常駐処理の分だけ長くなります。
本オプションは運用系と待機系の両方で実行した場合に、事前常駐が行われます。Online/Offlineスクリプトのサブプロシジャから事前常駐を行う場合は、HSproc.WAIT.conbfから本オプションを実行します。HSproc.RUN.conbfから本オプションを実行した場合は事前常駐は行われません。
-mpオプションと同時に指定した場合、本オプションを-monオプションと同時に指定してメモリに常駐させたDSIの情報を出力します。
使用例
在庫表DSIをメモリに常駐します。
rdbresident -mon -i 在庫管理DB.在庫表DSI
ファイル指定により複数のDSIを一括してメモリに常駐します。
rdbresident -mon -f /home/rdb2/resident.txt
在庫管理DB.在庫表DSI 在庫管理DB.関東発注表DSI 在庫管理DB.製品番号IXDSI
ファイル指定により複数のDSIを一括してメモリに常駐、および待機系で事前常駐させます。
rdbresident -mon -f /home/rdb2/dsilist.txt -s
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
本コマンドによるメモリ常駐では、DSIと同じサイズ分のメモリに加え、常駐を制御するためのメモリが必要となります。必要なメモリ量が実際のメモリ量を超えると、性能劣化となりますので注意が必要です。 DSIの容量および常駐化を制御するためのメモリの見積りを行い、メモリが十分にあることを確認してから本コマンドを実行してください。常駐を制御するためのメモリ量の見積りは、“セットアップガイド”を参照してください。
rdbconbfコマンドにより共用バッファプールと対応づけられているDSIを常駐することはできません。この場合、rdbdisbfコマンドにより、DSIと共用バッファプールとの対応関係を解除してから本コマンドを実行してください。
アプリケーションまたはRDBコマンドで使用中のDSIをメモリに常駐したり、常駐を解除することはできません。 DSIが使用されていないときに本コマンドを実行してください。
-sオプションを指定してDSIを常駐させる場合、待機系での本コマンドの実行では、運用系での実行と同様にメモリを獲得します。1つのノードに複数の待機系のRDBシステムを配置する運用形態では、1つのノードで常駐のために使用するメモリ量は、各RDBシステムごとに常駐で使用するメモリ量を見積り、それらを合計したメモリ量になります。
クラスタシステムを構成するノード間通信装置に1Gigabit Ethernet(10 Gigabit Ethernet)を使用している場合、-sオプションを指定してメモリ常駐するクラスタシステム全体でのDSI総容量の上限は、目安として1ギガバイト(10ギガバイト)です。上限を超える場合は、定常性能に問題のないことを確認した上でメモリ常駐を行ってください。
Symfoware/RDBを停止すると、自動的にメモリ常駐が解除されます。 Symfoware/RDBを再起動した場合は、再度、本コマンドによりDSIをメモリに常駐してください。
表示項目の見出しと意味
DSIの常駐のために割り当てられたメモリ量(単位はキロバイト)
DSI名(データベース名.DSI名)
DSIの常駐のために割り当てられたメモリの合計量(単位はキロバイト)