名前
rdbpmreport - アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報およびアプリケーションによって獲得される資源の占有情報の表示
形式
rdbpmreport -t 時刻[,時刻] [ -c カテゴリ[,カテゴリ[,…]] ] [ -v 9.0 ]
機能説明
パフォーマンスモニタが定期的に採取してパフォーマンスデータ格納ファイルに格納した、アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報およびアプリケーションによって獲得される資源の占有情報を表示します。
オプション
表示するデータの時刻の範囲を指定します。時刻の記述形式は以下のようになります。
[[年/]月/日-]時:分[:秒]
時刻を1つだけ指定した場合は、指定した時刻とコマンドを実行した時刻の間の情報を表示します。
時刻をコンマ(,)で区切って2つ指定すると、表示を行う範囲の開始と終了の時刻となります。
年、月および日が省略された場合、1つめの時刻ではコマンドを実行した日の年、月および日が、2つめの時刻では1つめの時刻の年、月および日が使用されます。
秒が省略された場合は、0が指定されたとみなします。
表示する情報の内容を選択します。カテゴリには、以下のいずれかが指定できます。カテゴリはコンマ(,)で区切って複数選択することができます。その場合、カテゴリとコンマの間には空白やタブを含むことはできません。
application : アプリケーションの性能に関する情報
transaction : トランザクションの性能に関する情報
dbbuffer : バッファプールの性能に関する情報
dbspace : データベーススペースの性能に関する情報
temporarylog : テンポラリログファイルの性能に関する情報
archivelog : アーカイブログファイルの性能に関する情報
memory : Symfoware/RDBのメモリの性能に関する情報
lockwait : 資源の占有待ちに関する情報
deadlock : デッドロックに関する情報
communication : RDBシステム間の通信の性能に関する情報
本オプションを省略した場合は、すべてのカテゴリの内容を表示します。
表示する内容をSymfoware Server 9.x系の内容とします。rdbpmreportコマンドの結果を解析する自動化スクリプトを作成したときなど、将来Symfoware Serverのバージョンが上がったときにも表示項目を変更したくない場合、このオプションを指定します。
本オプションを省略した場合は、インストールされているSymfoware Serverのバージョンに対応した表示項目となります。
使用例
アプリケーションの性能情報を表示します。
rdbpmreport -t 2007/04/10-15:00,16:00 -c application
バッファプールとデータベーススペースの性能情報を表示します。
rdbpmreport -t 15:00 -c dbbuffer,dbspace
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
Symfoware Serverのバージョンが上がったときに、表示項目が変更されることがあります。表示項目を変更せずに表示するためには、-vオプションを指定してください。
表示項目の見出しと意味
◆オプションに関係なく出力される見出し
システム情報採取間隔ごとの差分表示を行った対象の期間
性能情報を採取した時刻
◆-cオプションのカテゴリにapplicationを指定した場合
アクション情報
(常に“-----”を表示)
クライアント情報
(Interstage Application Serverと連携している場合、Webサーバ情報を表示)
(Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”を表示)
モジュール情報
(Interstage Application Serverと連携している場合、IJServer名を表示)
(Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”を表示)
Symfoware/RDBに接続してからの経過時間(単位は秒)
(ロードシェア運用の場合に表示されます)
アプリケーションで使用したメモリ量(単位はキロバイト)
アプリケーションが接続したRDBシステムと当該RDBシステム間でのリモートアクセスのための通信回数
アプリケーションが接続したRDBシステムと当該システム間でのリモートアクセスのための通信データ量(単位はメガバイト)
当該RDBシステムにおけるリモートアクセスのための処理時間
当該RDBシステムに対してリモートアクセスを行ったSQL文の実行回数
ソート用作業域情報
(当該RDBシステムにおける外部ファイルによるソート用作業域使用回数/総ソート用作業域使用回数/最大ソート用作業域サイズ)
RDBシステム名
作業テーブル情報
(当該RDBシステムにおける外部ファイルによる作業テーブル使用回数/総作業テーブル使用回数/最大作業テーブルサイズ)
(ロードシェア運用の場合に表示されます)
アプリケーション全体でのリモートアクセスのための通信回数
アプリケーション全体でのリモートアクセスのための通信データ量(単位はメガバイト)
アプリケーション全体でのSymfoware/RDB内部におけるリモートアクセスのための処理時間
アプリケーションで実行したSQL文のうち、リモートアクセスを行ったSQL文の実行回数
モジュール名
RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにADDRESSを指定した場合、または省略した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名(Solarisの場合のみ表示)
RDBコマンド : RDBコマンド名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにNAMEを指定した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名(Solarisの場合のみ表示)
RDBコマンド : RDBコマンド名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のホスト名/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
並列指定のSQL文実行回数
1セションあたりの並列多重度(現在/最大)
プロセスID
デッドロック回数
キーインデックス (インデックスを検索した回数/インデックスを更新した回数)
占有待ち回数
ページ (ページの読込みを依頼した回数/ページの書込みを依頼した回数)
レコード (レコードを検索した回数/レコードを更新した回数)
総占有待ち時間(単位は秒)
セションID
アプリケーションのアクセステーブル数
トータルのSQL文コンパイル回数 (INSERT/UPDATE/DELETE/SELECT/OPEN/CALL)
通信回数 (通信要求回数/実通信回数)
トータルのSQL文実行回数 (INSERT/UPDATE/DELETE/SELECT/OPEN/CALL)
データ返却通信回数 (データ返却要求回数/実データ返却通信回数)
アプリケーションで使用したメモリ量(単位はキロバイト)
Opl情報 (Opl保持数/Opl保持数の最大値)
ソート域情報 (外部ファイルによるソート使用回数/総ソート使用回数/最大ソート域サイズ(単位はキロバイト))
トータル時間 (コンパイル時間/実行時間/通信時間)
作業テーブル情報 (外部ファイルによる作業テーブル使用回数/総作業テーブル使用回数/最大作業テーブルサイズ(単位はキロバイト))
動作状況
ACT : Symfoware/RDBプロセス内で動作中
INACT : Symfoware/RDBプロセス外で動作中
トランザクション管理文実行回数(COMMIT文実行回数/ROLLBACK文実行回数)
(Symfoware/RDBが内部で発行したコミットおよびロールバックも含まれます)
トランザクション管理文実行時間(COMMIT文実行時間/ROLLBACK文実行時間) (単位は秒:ミリ秒)
(Symfoware/RDBが内部で発行したコミットおよびロールバックも含まれます)
クライアントプロセス種別
SQL : システム内通信のアプリケーション
SQL-XA : トランザクションモニタ配下のアプリケーション
TCP/IP : RDB2_TCP接続のアプリケーション
RDA-SV : RDA-SV接続のアプリケーション(Solarisの場合のみ表示)
RDBCMD : RDBコマンド
ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション
ログイン名
◆-cオプションのカテゴリにtransactionを指定した場合
コネクション接続数
(コミット回数(全コネクション合計)/ロールバック回数(全コネクション合計))
◆-cオプションのカテゴリにdbbufferを指定した場合
ページアクセス回数
危険率に到達した回数
バッファプール名
総バッファ枚数
バッファ枯渇回数
オンバッファヒット回数
オンバッファヒット率(単位は%)
未使用バッファ最低枚数
ページサイズ(単位はバイト)
追出しを行ったページ枚数
使用中バッファ枚数
書戻しを行ったページ枚数
◆-cオプションのカテゴリにdbspaceを指定した場合
データベーススペース名
デバイス名
読込み処理のシステム時間およびサービス時間(単位は 秒:ミリ秒)
システム時間 : Symfoware ServerのI/O制御に読込み処理が依頼されてから完了するまでの時間
サービス時間 : OSへ読込み処理を依頼してから完了するまでの時間
ページの読込みを行ったサイズ(単位はキロバイト)
ページの読込みを行った回数
ページへ書出しを行ったサイズ(単位はキロバイト)
書出し処理のシステム時間およびサービス時間(単位は 秒:ミリ秒)
システム時間 : Symfoware ServerのI/O制御に書出し処理が依頼されてから完了するまでの時間
サービス時間 : OSへ書出し処理を依頼してから完了するまでの時間
ページへ書出しを行った回数
◆-cオプションのカテゴリにtemporarylogを指定した場合
AIログ域へ書出しを行ったブロック数
AIバッファ数
AIログ域パス名
AIログの送信ブロック数
(フラッシュトリートメントリカバリを使用した場合のみ表示)
AIログ域サイズ(単位はメガバイト)
AIログの送信回数
(フラッシュトリートメントリカバリを使用した場合のみ表示)
AIログ域へ書出しを行った回数
アーカイブ制御に依頼を行った回数
BIログ域へ書出しを行ったブロック数
BIバッファ数
BIログ域の枯渇の危険を検出した回数
BIログ域パス名
BIログの送信ブロック数
(フラッシュトリートメントリカバリを使用した場合のみ表示)
BIログ域サイズ(単位はメガバイト)
BIログの送信回数
(フラッシュトリートメントリカバリを使用した場合のみ表示)
BIログ域へ書出しを行った回数
ブロック長(単位はバイト)
バッファ制御に依頼を行った回数
空きAIログ量を増やすために、ディレクトリファイルの実更新依頼を行った回数
循環使用しているAIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
循環使用しているAIログバッファが、すべてアーカイブ未書出しブロックで循環した回数
循環使用しているBIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
現在の空きAIログ量
現在の空きBIログ量
現在の空きトランザクションエントリ数
現状常に0が表示されます
ロググループ名
トランザクションエントリ数
ログインデックス域パス名
空きAIログ量を増やすためにインデックス部を書き出した回数
インデックス部へ書出しを行った回数
長トランザクションを検出した回数
トランザクションからAIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
トランザクションからBIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
リカバリログ量をオーバした回数
リカバリログ量(単位はキロバイト)
現状常に0が表示されます
バッファ制御から、BIログ域の書出し依頼を受けた回数
トランザクションエントリの枯渇の危険を検出した回数
◆-cオプションのカテゴリにarchivelogを指定した場合
現状常に0が表示されます
ロググループ名
書出しを行った回数
不揮発化を行ったログ量
◆-cオプションのカテゴリにmemoryを指定した場合
未使用量(単位はキロバイト)
総量(単位はキロバイト)
メモリの種類
Local : ローカルメモリ
Shared : Symfoware/RDBプロセス外との情報交換のための共用メモリ
ExSpace : 現状常に0が表示されます
使用量(単位はキロバイト)
◆-cオプションのカテゴリにlockwaitを指定した場合
資源名 (データベース名.DSI名)
モジュール名
・RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにADDRESSを指定した場合、または省略した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名(Solarisの場合のみ表示)
RDBコマンド : RDBコマンド名
RDBシステムデーモン : RDBシステムデーモン名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
・RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにNAMEを指定した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名(Solarisの場合のみ表示)
RDBコマンド : RDBコマンド名
RDBシステムデーモン : RDBシステムデーモン名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のホスト名/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
プロセスID
占有目的
REFER : 参照
UPDATE : 更新
REFER|UPDATE : 参照更新
セションID
状態
ACTIVE : 動作中
WAIT : 待ち状態
(ロードシェア運用の場合のみ表示)
クライアントプロセスが接続したRDBシステム名
クライアントプロセス種別
SQL : システム内通信のアプリケーション
SQL-XA : トランザクションモニタ配下のアプリケーション
TCP/IP : RDB2_TCP接続のアプリケーション
RDA-SV : RDA-SV接続のアプリケーション(Solarisの場合のみ表示)
RDBCMD : RDBコマンド
DAEMON : RDBシステムデーモン
ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション
ログイン名
排他の単位
DSI : DSI
PAGE : ページ
ROW : 行
COMMIT : コミット処理中の場合
◆-cオプションのカテゴリにdeadlockを指定した場合
資源名 (データベース名.DSI名)
モジュール名
・RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにADDRESSを指定した場合、または省略した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名(Solarisの場合のみ表示)
RDBコマンド : RDBコマンド名
RDBシステムデーモン : RDBシステムデーモン名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
・RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにNAMEを指定した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名(Solarisの場合のみ表示)
RDBコマンド : RDBコマンド名
RDBシステムデーモン : RDBシステムデーモン名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のホスト名/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
プロセスID
セションID
(ロードシェア運用の場合のみ表示)
クライアントプロセスが接続したRDBシステム名
デッドロック発生時刻
クライアントプロセス種別
SQL : システム内通信のアプリケーション
SQL-XA : トランザクションモニタ配下のアプリケーション
TCP/IP : RDB2_TCP接続のアプリケーション
RDA-SV : RDA-SV接続のアプリケーション(Solarisの場合のみ表示)
RDBCMD : RDBコマンド
DAEMON : RDBシステムデーモン
ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション
ログイン名
排他の単位
DSI : DSI
PAGE : ページ
ROW : 行
COMMIT : コミット処理中の場合
◆-cオプションのカテゴリにcommunicationを指定した場合
(ロードシェア運用の場合のみ表示)
通信相手RDBシステムからデータを受信する際の受信バッファ空き待ち時間(単位は秒:ミリ秒)
通信相手RDBシステムからデータを受信した回数
通信相手RDBシステムから受信したデータ量(単位はバイト)
通信相手RDBシステムから受信バッファ上へデータを受信する際の受信待ち時間(常に“-”を表示)
通信相手RDBシステムへデータを送信する際の送信バッファ空き待ち時間(単位は秒:ミリ秒)
通信相手RDBシステムへデータを送信した回数
通信相手RDBシステムへ送信したデータ量(単位はバイト)
通信相手RDBシステムへ送信バッファ上からデータを送信する際の送信待ち時間(単位は秒:ミリ秒)
通信相手のRDBシステム名